西田幾多郎の実在論――AI、アンドロイドはなぜ人間を超えられないのか

著者 :
  • 明石書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750347035

作品紹介・あらすじ

世界は存在するのか、しないのか。生命とは、人間とは何か。西田幾多郎の哲学は世界のあり方を問う実在論であった。生命論を手がかりに西田哲学と一体化する池田哲学の真骨頂が展開する。ピュシスの発する声に耳を傾ける『福岡伸一、西田哲学を読む』の続編。

感想・レビュー・書評

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  • 西田幾多郎をほめたたえた本。もう少し、西田をけちょんけちょんにしてくれるとよかったのだが、著者自身が西田の考えに沿った考え方をしている。

    二つの属性があるとして、どちらか一方の属性をとってしまったら、もう一方の属性は、無矛盾性を保つために、とれないというのが、西洋哲学の古い習慣であったようだ。
    西田は属性があふれて、継起的に、矛盾していたということでありえなかったとされたことが、流れるように、ありえるのだし、そうでしかないのだ、と考えている。

    本書は、福岡伸一氏との対話編の延長線上にある本らしい。また思弁的実在論や新しい実在論とは関係ないと言っていい。

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著者プロフィール

哲学者。1936年山形県生まれ。1968年京都大学大学院文学研究科博士課程修了(文学博士)。ライプニッツ・アルフィーフ客員教授、神戸学院大学教授、静岡大学教授、立命館大学教授、統合学術国際研究所所長を経て、現在、現代文明研究所所長および静岡哲学会会長。著書に『「モナドロジー」を読む――ライプニッツの個と宇宙(Sekaishiso seminar)』(世界思想社)、『我心深き底あり――西田幾多郎のライフヒストリー(ライフヒストリー研究叢書)』(共編著)、『「哲学」のゆくえ――近代認識論から現代存在論へ』、『ライプニッツ「モナドロジー」』、『近代主観主義の超克――文明の新しいかたち(シリーズ文明のゆくえ――近代文明を問う)』(いずれも晃洋書房)、『福岡伸一、西田哲学を読む――生命をめぐる思索の旅 動的平衡と絶対矛盾的自己同一』(共著、明石書店)など。

「2018年 『西田幾多郎の実在論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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