女子の遺伝子

  • 亜紀書房
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750513072

感想・レビュー・書評

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  • こんなに堂々と誤植が沢山ある本を久しぶりに読んだなー、という思い。糖質制限とか助産院とか、30代女性がくいつくワード沢山でくいつきましたが、要はバランスだよなぁと思いました。


    読み終えて

    終盤はあー、そうかそれでいいんだと、読んで良かった感が得られる部分がちらちらあり、母親との関係、家族の中のこと、3歳児神話の捉え方とか野性味の大事さとか結局自分が信じてることを文化人が肯定してるのを読んで安心したかったのかなと思う。玄米!とかおむつなし!とかまで行くと若干ひいてる布おむつレベルの今の自分ですが、読みながら自分はどう考えているのかを改めて知ることのできる1冊でした。

  • お産の話、子育ての話、家族の話。なあんだ、そっかぁ、といろいろなことをすとんと納得して、つきものが落ちたよう、というか、気が楽になった、とは少し違うのだけど。数年前の自分に読ませてあげたかった。読んで良かったです。

  • 子供を産むということを、体に近づけて考え、感じ、体験することの大事さ。
    なぜ男と女が違う性で、違う体を持っているのかをちゃんと考えること。
    頭の中で、どんだけ「人間なんだから平等」と言っても、
    元が違うのだから理屈だけで通すのは無理がある。
    身体の声をきく、こういう本は大好き。

  • ばななさんと三砂さんの、息子さんとの関わり方が好き。
    『子どもがお母さんは自分のことが好きなんだ』というのさえわかっていればいいと思って育てた、という箇所にぐっときた。

    ❤︎一歳までに母親が子どもにどう接したかで、その子の人格形成の核の部分は決まる。
    その時期に母親が安定した精神状態にないと、この世に生まれてきたことに安心感が持てないまま育つことになる→吉本隆明

    ❤︎迷うんだったら手を出さない、口を出さないほうが子どもにとっていい。

    ❤︎楽しいことを人生の中心におく。

  • 身体について、
    家庭について、
    仕事について、
    食べるものについて、
    出産について、

    ぼんやり思っていたこと。
    制度ばかり頭にあって それになんだかうまくついていけない自分がいて もやもやしていたけど
    そんな違和感はきっとわたしだけじゃないんだなー・・とほっとした。

    自分の感じたこと 思ったことをもっと大切にして生きよう

    自分の背中を優しく温めてくれる本。
    何度も読み返すことになりそう。

  • まさに今、この時に出逢えてよかったなあ。と心底思えた本。読後、自分の身体について自覚的に生きる、ということをしみじみ考えた。よしもとばななの読者は自殺率が高いのだという。確かに私も、辛いことがあったときに手に取ることが多いなあ。

  • 誰がふらりと来ても、ああ、この家は感じいいなあと思うような家を作ることができたら、それはもうどんな芸術を作るよりもすばらしいことだから、そういうことを忘れないでということを言われました。



    *・*・*・


    よしもとばななさんが、お父さんとの最後の対談で言われたことば。

    敬愛する三砂先生と、よしもとばななさんというとりあわせがなんとも不思議な気がしたのだけれど、よしもとばななさんの本の中には最近感じている芯があって、それは三砂先生発端で気になり始めた世界の芯だから、なんとなく納得した。
    内容は、折に触れ三砂先生が授業中や著書の中で発している内容だった。その、ばななさんとリンクした部分。

    しかしこの2人の話をきいていると、そんな生きにくい時代をよく普通に生きているなあわたし、と、ただ存在していることをほめてあげたい気持ちになるね

  • タイトルと著者で期待して臨んだのだけど、
    ちょっと期待はずれ。女性性について、もっと
    拡げたり、掘り下げたりしてほしかった。
    対話の内容がそれぞれのプライベートに及ぶと
    テーマからはずれることが多くて。
    三砂さんが何を仰るのか興味があったのだけど、
    あまり印象に残ってない。ばななさんの言葉の
    中で「遺伝子は常に反対のものを欲しがるじゃない
    ですか。だから自分とは違う種類の相手を必ず選び
    出して、多様性をキープしようとする…」の件りに
    「なるほど」と思い、なんか共感。

  • 本能に正直に、私も、女としての自分を生きていきたいと思った。
    出産と子育ては、自分の中で一番、というか、女に生まれたからには絶対経験しておきたいと思っていること。


    この本を読んでもらって、話をしてみたい人が何人か浮かんだ。
    義母とか夫とか。

  • すごくいい本だった。今の世の中でこれを言ったら叩かれるだろうな〜、でもこれが本当のところだよな〜というようなことが、はっきりくっきりバッチリ書かれていて気持ちいい。

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著者プロフィール

1958年山口県生まれ。兵庫県西宮市で育つ。京都薬科大学卒業。ロンドン大学PhD(疫学)。作家、疫学者。津田塾大学多文化・国際協力学科教授。専門は疫学、母子保健。著書に、『オニババ化する女たち』(光文社新書)、『死にゆく人のかたわらで』(幻冬舎)、『女が女になること』(藤原書店)、『自分と他人の許し方、あるいは愛し方』(ミシマ社)、『女に産土はいらない』(春秋社)、『セルタンとリトラル』(弦書房)、『ケアリング・ストーリー』(ミツイパブリッシング)など、きものについては『きものは、からだにとてもいい』(講談社+α文庫)がある。編著に『赤ちゃんにおむつはいらない』(勁草書房)、共著に『気はやさしくて力持ち』(内田樹、晶文社)、『ヒトはどこからきたのか』(伊谷原一、亜紀書房)、訳書にフレイレ『被抑圧者の教育学』(亜紀書房)などがある。

「2024年 『六〇代は、きものに誘われて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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