- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750517087
作品紹介・あらすじ
《「選ばれる学校」、「選ばれない学校」の分断を乗り越えるために》
「学校選択の自由と多様化」を名目にすすむ公立校の統廃合。そして、社会的・経済的に「学びの機会」に恵まれない子どもたち――。
「新自由主義」に導かれた現下の教育システムにメスを入れ、公教育のより良い未来のために新たな道をさぐる提言の書。
《教育は、だれのものなのか》
機会均等により学力向上を追求した戦後の「メリトクラシー」から親の経済力と価値観が子どもの学力を決める「ペアレントクラシ―」へ。
学区制廃止、中高一貫校の導入などで広がる学校の二極化と学力格差……。
教育という公共財が明らかに機能不全を起こすなか、今こそ考えるべきこととは。そして、進むべき道とは。
《「公正」の原理こそが、公立学校を蘇生させる》
PISA(OECD生徒の学習到達度調査)で上位成績を収める国々は、いずれも学力格差を縮める施策を採っている。しかし、日本では格差是正の動きはほとんど見られない。「成果主義」「競争主義」を掲げる方向性が変わらなければ、教育現場での努力にもおのずと限界がある。
「卓越性を求める教育」から「格差をなくす教育」へと舵を切るために、今できることとは何か?
<岐路に立たされた「戦後教育」のその先を見据えて>
感想・レビュー・書評
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教育社会学の立場からの説明である。筆者がかいているようにかなりわかりやすく説明しているので、現在の教育問題について学習したい学部学生にとっては最適なものであろう。また、教育社会学的な見方がすべてに見えるので、教育社会学を学習したいという学生にとっても最適なものとなるであろう。ただ、表が小さいのが気にかかる。
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