はやく一人になりたい!

著者 :
  • 亜紀書房
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本棚登録 : 445
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (148ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750517742

作品紹介・あらすじ

自分を大事にしないと、誰かを大切にすることはできない。

日々の暮らしのこと、これからやりたいこと、大切な思い出、人。
50代を迎えた著者が、楽しく生きるコツを考えるエッセイ集。

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家族は大切で、家族と過ごす時間は何より楽しい。
でも、自分を大切にすることを一番にして、これからは生きていきたい。
——さあ、楽しくやろう。

感想・レビュー・書評

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  • 数年前まで私自身が願ってた事がタイトルなので読む。著者はいい意味で人たらしだな。育児や闘病で大変だった事もプラスに変えてる。40代半ばで翻訳家として稼げるようになったという遅咲き話には励まされた。『家族』読みたい。

  • 翻訳家である村井理子さんだが、エッセイもとても読みやすく共感できるところもある。
    今作は、今まで読んできた『兄の終い』『全員悪人』『家族』『更年期障害だと思ってたら重病だった話』に通じる部分もあり、かなり人柄も知ることができた。
    滋賀県が好きな様子や家族も含め、愛犬ハリーもとても大切にしていることがわかる。
    だけど病気をしてから、自分を大切にすることを一番にして、生きてみたいという気持ちも伝わってきた。
    自分が楽しくなければ何も始まらないと思う。
    まずは自分が心地よく感じてないと家族にも優しくできないわけで…。

    はやく一人になりたい!とタイトルにはあるが、それは家族が今いっしょにいるからで、強い結びつきがあるからだろう。


  • 「死んでいないだけでもいい」村井理子のエッセイに明るさが灯るワケ〈週刊朝日〉 | AERA dot. (アエラドット)
    https://dot.asahi.com/wa/2023031500036.html?page=1

    祝!続々重版!!【村井理子ロングインタビュー前編】「赤川次郎を知り、椎名誠に恋をし、ブッシュを追った」、その半生とカルチャーを振り返る | 特集 | よみタイ(2022.11.18)
    https://yomitai.jp/special/murai-01/

    亜紀書房 - はやく一人になりたい!
    https://www.akishobo.com/book/detail.html?id=1096

  • 他の方のレビューにもチラホラ見受けられるように、私も本書の題名にギョッとしていた口だ。
    「お子さん達が巣立つこと、熟年離婚または未亡人に早くなることを望む」という意味だと思ったからだ。
    本文を読めばそういう意味ではないことがわかったし、なんだそういうことなら私を含めた世の主婦にとっての「あるある」だなと思って安堵した。
    わざとこの題名にしたのかどうかはわからないが、村井理子さんのファンの1人としては、こちら側の心の安寧上、この題名ではない方が良かったな。

    全く存じあげない方々なのに、ママ友とパン屋さんがどちらも若くして亡くなった件は悲しかった。

    2才になるまでの大型犬との暮らしって、そんなに壮絶なんだと知り驚いた。

    本文を読んでいて、結局村井さんのお住まいは比良の方なのか、長浜の方なのか、滋賀県に行ったことがない私には本文の説明と(自分で見た)地図だけではよくわからなかった。

  • タイトルから想像していた内容とはちょっと違ったけれど、家族という逃れられない絆を時に煩わしく感じたり、けれど大切だったり、無くしてから悔やんだり、家族ってそういうものだよなぁと共感。

  • だいたい今まで読んできた村井さんのエッセイと変わりありませんでしたが、翻訳家として仕事をする様子が具体的にわかりよかったです。
    やっぱり家で仕事をするとなると、家族が帰ってくるまでが勝負、つまり、家族がいると集中できないのは私だけではないと。

    『家族』と同じ出版社なので、やや宣伝的にも感じましたが、そちらも読んでみたいです。

  • 初めて読む方で、タイトルが気になって借りました。
    結構衝撃なタイトルだけど、それに共感する方は多いかもって。
    だけど、想像してた内容とは違って、ちゃんと家族を大事に、そして自分を大事にって内容でした。

    このタイトルで良かったの!?とちょっと心配になり笑

    他の本も読んでみたいと思いました。
    滋賀県の事が知れて嬉しい。
    行った事ない県だったので。

  • タイトルが私には衝撃的だったのですが・・・
    どうした理子さんって感じ

    なるほど、そういうことでしたか(笑)
    わくわくできるお仕事羨ましいです。
    私も確かにそんな時期もありましたが、なんだか今は流されてる感じ。
    「自分のために」良い意味で見直す機会になりそうです。

  • 題名から選んだ本。
    旦那さんや、年老いた親、子供達から解放されて、早くひとりになりたい!っていう話だと思って読みました。そう、私が置かれている状況です。
    でも、全然違いました。
    翻訳家の村井理子さんが、効率よく家事を片付け、ひとりになった時間を大好きな翻訳の仕事に当てたいっていう話でした。
    後半は過ごしてこられた家族の方々の話などでした。
    今の状況に至るまで、さまざまな事がありますね。

  • ちゃぶ台返しの装丁とタイトルから想像していた内容とは全然違う。
    夫に逝って貰って、残りの人生を一人悠々自適に過ごしたい願望を描いたエッセイだとばかり思っていた。

    蓋を開ければ、寂しがりの村井さん。
    夫や双子の息子、愛犬のハリーと日々色々ありながらも穏やかな暮らしぶり。

    以前読んだ事実に基づいて書かれた『全員悪人』や、自身の闘病記を綴った『更年期障害だと思ってたら重病だった話』
    また、衝撃を受けた『家族』で村井さんの波乱万丈な生き様を知っていただけに本作でなんだかホッとした。

    悲しみも喜びも真っ直ぐに伝わるエッセイ集。

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著者プロフィール

翻訳家、エッセイスト。愛犬家。
訳書に『ゼロからトースターを作ってみた結果』『人間をお休みしてヤギになってみた結果』『「ダメ女」たちの人生を変えた奇跡の料理教室』(以上新潮文庫)、『黄金州の殺人鬼』、『ラストコールの殺人鬼』(以上亜紀書房)、『エデュケーション』(早川書房)、『メイドの手帖』(双葉社)、『射精責任』(太田出版)、『未解決殺人クラブ~市民探偵たちの執念と正義の実録集』(大和書房)など。著書に『ブッシュ妄言録』(二見文庫)、『家族』、『犬(きみ)がいるから』『犬ニモマケズ』『ハリー、大きな幸せ』(以上亜紀書房)、『全員悪人』、『兄の終い』『いらねえけどありがとう』(以上CCCメディアハウス)、『村井さんちの生活』(新潮社)、『更年期障害だと思ってたら重病だった話』(中央公論新社)、『本を読んだら散歩に行こう』『実母と義母』(以上集英社)。

「2024年 『犬と会話する方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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