ディック・ウイッティントンとねこ: イギリスの昔話

  • アリス館
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784752003694

作品紹介・あらすじ

ディックは貧乏で、お父さんもお母さんもいません。そんなディックが、飼っていたねこを貿易船に出したことで、大金持ちになり、ロンドン市長にもなる、という有名なイギリスの昔話。コルデコット・オナー賞受賞作品。

感想・レビュー・書評

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  • 2011年10月18日
     
    <DICK WHITTINGTON AND HIS CAT>
      
    装幀/アンシークデザイン
    題字/大沢聡子

  • 1951 コールデコット賞受賞作品

  • 14世紀にロンドン市長を3期務めたリチャード・ウィッティントンの立身出世の物語。貧しい孤児がネズミ捕りが得意な猫を譲ってもらったことで巨万の富を得、裕福な家から妻を娶り、自身も市長にまで上り詰める。
    イギリスでは16世紀から文学、演劇などの題材になった有名なお話だそうだが、まったく知らなかった。
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%B3%E3%81%A8%E7%8C%AB

    マーシャ・ブラウンの絵は「がらがらどん」とはまったく違ったタッチ(これは版画?)昔話らしいクラシックな感じ。

    原作は1950年の発行だが、日本語版の発行は案外新しく2007年。現在は品切れのようだ。
    絵柄が今時っぽくない(この本の場合はそこが良さだと思うが)のと、小さい子は「怖い」と思う子もいるかもしれない。

    古本屋で出会ったら是非買いたい。

  • 「子どもを本好きにする10の秘訣」>「昔話・神話・歴史」で紹介された本。

  • 『絵本論ー瀬田貞二子どもの本評論集ー』に出てきたので、借りた。

    親もいなくて貧しいディックは、フィッツウォーレン氏のお屋敷で働くことになった。ディックは、ねずみよけのために、ねこをかったのだが、ねこは、フィッツウォーレン氏の商いの航海に連れて行かれてしまう。

    以前昔話を読んだときに思ったのだけれど、まわりの人って大事だ。
    ディックが幸せになれたのは、文句も言わず働いたせいもあるだろうけれど、フィッツウォーレン氏や船長が善人なのだ。
    富や幸福は、しかるべきところへ。
    そのことを、信じられるおはなしだ。
    マーシャ・ブラウンの絵本は好きなのだけれど、これはなんだかこわい。

  • まずしい主人公はネコと出会い、、

  • ロンドン市長になったリチャード・ウイッティントンの伝説です。お話そのものは猫好きならきっと知っているはず。クラシカルな色合いの絵はいかにも伝説を語るようなタッチ。できれば文字はもう少しべたべたしていないフォントがよかったように思います。

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著者プロフィール

1918年アメリカ・ニューヨーク州ロチェスター生まれ。1954年『シンデレラ―ちいさいガラスのくつのはなし』(福音館書店)、1961年『もとはねずみ…』(童話館出版)、1983年『影ぼっこ』(ほるぷ出版)で3度のコールデコット賞を受賞。他に『三びきのやぎのがらがらどん』(福音館書店)、『ちいさなメリーゴーランド』(小舎)などがある。2015年没。


「2017年 『あおいジャッカル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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