- Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
- / ISBN・EAN: 9784752005025
作品紹介・あらすじ
勉強ができない、スポーツも苦手な誠一郎少年は、先生に励まされて絵描き、作家になろうと志しますが挫折します。飲食店を開業し成功・繁盛しているとき、左手のない老画家と出会います。「自分は戦地から帰ってきて絵描きになれたが、絵が好きで画家になりたかった仲間たちがたくさん戦争で死んでしまった」とくやしがっていました。戦没画学生の遺族をたずねる旅がはじまります…。
感想・レビュー・書評
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2011年11月1日
絵/かせ りょう
デザイン/河田純(ネオプラン)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者が「無言館」を開設するまでを書いた絵本。
「無言館」は、戦没画学生の慰霊美術館。
戦争体験をもつ人たちは減っていき、やがては日本からいなくなる。
人には寿命がある。自然の摂理だからしょうがない。
でも僕は、それを不安に感じる。
忘れっぽい僕らに、生の言葉で戦争を語ってくれる人の存在は貴重だから。
その半面、日本から戦争を生の言葉で語る人がいなくなることは、戦争をしない日本の存続を意味する。
そのことは、歓迎すべき状態である。
戦争体験者の人たちには、1日でも長く生きて、戦争をしない日本を見守り続けてほしい。
戦争を体験していない僕らがとるべき態は度、目を凝らし耳を傾けて戦争と縁遠い生活の在り方を模索し続けることなのだろう。
『約束 「無言館」への坂をのぼって』を読んで、こんなことを考えた。 -
愛媛などを舞台とした作品です。
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やってきたことは面白いと思うけど、これで無言館に行きたくはならない。
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「無言館」を開設した著者の半生の物語。
著者は日本中をまわって、戦死した画学生の遺族から絵を集めて美術館をつくった。
美術館を建てるための募金もたくさん集まった。
「無言館」は、多くの人の思いがこもった美術館なのだ。 -
貧しい家に育った誠一郎少年が
紆余曲折を経て「無言館」を建てるお話。