草原が大好き ダリアちゃん (ともだちみつけた!)

著者 :
  • アリス館
4.12
  • (5)
  • (9)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 72
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784752010326

作品紹介・あらすじ

ロシア・シベリアで、トナカイと共に移動しながらくらす少女、ダリア。ベリーを摘み、湖で洗濯をし、トナカイのソリに乗り…草原で生き抜く、たくましさや誇り、自然や家族と共にあることの楽しさ、愛しさが、伝わってきます。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ロシアのシベリアでの暮らしがよく分かる。
    遊牧民の暮らしをしているのはモンゴルだけじゃななかったんだ。
    短い夏をとても楽しんでいるのが印象的。

  • ロシア先住民ネネツ族。
    シベリアでトナカイたちと暮らしている5歳の女の子。

    すごく良い絵本だった。
    遊牧民の暮らしを垣間見るのが楽しい。
    テントを張る様子や生活用品、
    カラフルなスカーフやコートの刺繍など、
    お召し物が本当に素敵で…いくら見ても飽きないし、
    素敵な写真を隈なくずっと眺めてしまいます。

    大自然を受け入れ順応した、芯のある無駄のない暮らし。
    トナカイだって何一つ、本当に一つたりとも無駄にしない。

    ダリアちゃんは天真爛漫で、
    厳しさも身を持って知っている凛々しさのような、
    そんな真っ直ぐな強さも感じられる女の子。
    生きていく力が芯として通っていて、
    それでいてどこまでも可愛らしい。

    福音館書店の月刊たくさんのふしぎ『トナカイに生かされて シベリアの遊牧民ネネツ』も読んでみたいです。

  • 文章は2歳には長い絵本だったけど写真が楽しめた模様。表紙のダリアちゃんの顔を真似したり、トナカイの群れをみてすごいね〜と言ったり。

  • シベリアでトナカイと共に移動しながらくらす少女ダリアちゃん。ベリーを摘み、湖で洗濯をし、トナカイのソリに乗って草原で生きる。自然や家族と共にあることの楽しさ、愛しさ、誇りが伝わる。文化や環境が違うと日々や生き方はこうも違う。こんなにたくましく生きられるだろうか。豊かってなんだろう。

  • わたしはダリア。5歳。たくさんのトナカイたちと、シベリアでくらしている。

    この本はダリアちゃんの視点を通して描かれている。読むと分かるのだが、こどもらしいかわいいところもありつつ、自然と生きているだけに、たくましさもあるかわいい女の子だ。

    シベリアの冬はマイナス40度。
    トナカイの皮120枚を重ねたテントで少しづつ移動しながら暮らし、夏場は北へ1000キロも移動する。
    水くみや、洗濯、お料理、その他生活にかかわる全てを自分達でしている。

    私はシベリアは捕虜が抑留させられた人が住めないくらいの極寒の土地という、マイナスの印象しかなかった。

    実際、この本を通して、その環境であっても、そこで生まれた人たちは、その自然から得られる恵を大切にし、自分の役割をもって生きていることが分かった。

    ダリアちゃん一家の暮らしも、シベリアの一部分だが、わたしに新しい視点をくれた。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

1952年北海道釧路生まれ。写真家。同志社大学法学部卒、通信社勤務を経て1980年以降、フリーランス・フォトジャーナリストとして世界の紛争地を精力的に取材した。今日まで南洋から東南アジア、中東、シルクロードを踏破し、直近ではシベリアの少数民族ネネツなど極寒地の人々と暮らしを撮った。代表作にアフガニスタン抵抗運動の指導者マスードに密着取材した「マスード 愛しの大地アフガン」により国際的に高い評価を受け国内では第12回土門拳賞を受賞した。他に「エルサルバドル 救世主の国」(講談社出版文化賞)など著書、写真集多数。

「2020年 『女、美しく わが旅の途上で』 で使われていた紹介文から引用しています。」

長倉洋海の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×