現代日本の代表的思想家といわれた吉本隆明。彼の優れた問題意識を吸収しつつ、同時に思想の構造のもたらす危険性を鮮明にした吉本隆明論の新装版。
田川建三(たがわ けんぞう) 1935年東京生まれ。新約聖書学者。ゲッティンゲン大学、ザイール国立大学、ストラスブール大学、大阪女子大学などを経て、大阪女子大学名誉教授。訳著『新約聖書 訳と註 全7巻(全8冊)』で第71回毎日出版文化賞を受賞。その他、主な著作に、『書物としての新約聖書』『イエスという男 逆説的反抗者の生と死』など。