アラン・ケイ

  • アスキー
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756101075

作品紹介・あらすじ

パーソナルコンピュータを考える上で、アラン・ケイの与えた影響ははかりしれない。しかし、われわれは、彼のヴィジョンのどれほどを理解しているだろうか?本書は、彼からのメッセージと論文、それにまつわる資料、浜野保樹による評伝から、その評価を試みるための世界で初めての貴重な文献である。

感想・レビュー・書評

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  • アランケイ恐るべし。いま読んでも古びてないし、普遍的な視点の内容で驚きました。むしろ今だに新しい。なかなかこうしてアランケイの論文をまとめて書籍として読めないので、企画者に感謝。

  • ユーザーインターフェースに関わる人ならやっぱり読んでおくべき名著。何度か再読して響いてくる箇所も多い。浜野氏の評伝も素晴らしい。

  • wired・コンピューターとデジタルライフ・3位

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    【要約】


    【ノート】
    (wiredより)
    「パーソナル・コンピューターの父」がその発明に込めた構想の秘密を語る。パソコンというツールの背景にある思想、哲学、そして時代背景などを知る。

    ◆ユーザーからのコメント
    ずいぶん前に買って何度も読んでる。僕のバイブル。なにはなくともアラン・ケイ/「未来は誰にも分からない、未来は創るものだ」というコトバを教えてもらった。混迷の今だからこの意思が必要/みんなでシェアするコンピューターからひとり1台へというダイナブック構想を掲げたパソコンの父/懐かしい、そして僕の本棚でいつも輝いている

  • 2015/12/11 読了

  • “パーソナルコンピュータ”の概念を作ったアラン・ケイ博士の論文と評伝。20世紀を代表するビジョナリーの慧眼にただただ驚く。もう英語の原文を探して、全文写経したいくらい。名著

    「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」

  • デザイン思考やタブレットデバイスでのラーニングに興味のある人にオススメ。数少ない資料を元にしており、サクサク読めるわけではないが、彼について知ることができる貴重な本だと思う。

  • だいぶ前に読んだので忘れちゃったけど、コンピュータを開発するってことがワクワクすることだと感じたのは憶えている。

  • 萩野社長の電子書籍奮闘記を読んだ際、米ボイジャーの歴史やそれにまつわる人々が描かれていて、その中で記載があったDynabookコンセプトについて興味を覚えて購入。

    パーソナル・コンピュータ、そしてiPadなどのタブレットにつながっていくダイナブックというコンセプト・あり方について書かれた論文3点とその他を収録。

    驚くほどに過去から現在につながるパーソナルコンピュータ像を見通しているが、以下の彼の言葉からそれが不思議でもなんでもないことに気づく。

    『未来を予測する最良の方法は、それを発明してしまうことだ。

    未来は予め引かれた線路の延長線上にあるのではない。それは、我々自身が決定できるものであり、宇宙の法則に逸脱しない範囲で、我々が望むような方向に作り上げることもできる』

    暫定版ダイナブックとされたアルトを見たスティーブ・ジョブスが、Lisaを経て、Macintoshを作り、そしてiPhone・iPadにつながっていく。

    スティーブ・ジョブスがアラン・ケイが描いた未来を次々と発明していったからこそ今がある、そのことに気づかされた。

    スティーブ・ジョブスがAppleのCEOを辞任したという報を聞いた後だけに、読みながら特別な感慨があった。

  • パーソナルコンピュータにビジョンがあるならば、アラン・ケイによって、それは初めて形にされた。歴史的な一書。英語版もなかった時代に、日本語で編集されたことも画期的。

    刺激的な記述の数々。
    ・ダイナブック構想
    ・smalltalk(データ・手続的言語からメッセージ・行動言語=オブジェクト指向言語へ)
    ・メタメディアとしてのコンピュータ(道具ではない。紙のようなもの)とその応答性・双方向性
    ・アルダスの書物的な意味でのパーソナル・コンピュータ
    ・コンピュータの最大の財産はシミュレーション機能(他には1.注意を引く、2.アプリケーション、3.情報検索、4.)
    ・推測こそ我々の教育システムに取り戻すべきもの(オイラーの指摘)
    ・コンピュータ・メディアの4段階(ハード、ソフト、サービス、生活習慣)
    ・人間の二つの欲求(夢想とコミュニケーション。特に後者の日常化)
    ・「未来を予測する最良の方法は、それを発明してしまうことだ」

  •  授業の課題図書として読書。PC発展史の中で、絶対に外せない人物(らしい)アラン・ケイが、コンピュータ業界でどんな思想家であって、この業界を引っ張って行ったのかが良く分かった。
     彼の考えはあまりにも独創性に溢れており、当時のゼロックス研究所の幹部が理解しなかったのも頷ける。今となっては当たり前なPC(つまり、一人一人がコンピュータを持つという事)、コンピュータはただの機械ではなく「知性の増幅器」(自分の体の延長)として捉えるべきだという主張。そして、アップルのジョブズに大きな影響を与えた”Dynabook”(東芝のじゃないよw)の主導。

     内容としては面白いが、ただ何か読みにくかった。最初の論文にだけ原文(英語)が付いており、ぶっちゃけ原文読むほうが分かりやすかった笑 というわけで評価を下げます。

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