なぜいい女はパッとしない男に惚れるのか? 誰も知らない60の脳のお話 (アスキー新書 021)

著者 :
  • アスキー
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本棚登録 : 67
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756149565

作品紹介・あらすじ

人間やその二大構成員である男女には、様々な問題やナゾがある。昨今のお笑いブームにみる芸人の大モテぶり。なぜ、あんな男がモテるのか?なぜ、あの上司は好かれるのか?脳科学の視点からこれらの問題やナゾを解くことで、人生は豊かになり、ビジネスマンにとっては、仕事や社会的な成功につながる。

感想・レビュー・書評

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  • ここ最近マイブームの「脳」についてのお話です。
    こんなタイトルになってしまったのは、
    最終章が「脳と欲望」という少しアヤシイ章になっているからで、
    その他の内容はいたって真面目(笑)

    個人的に気になった点をいくつかメモ
    (立ち読みなので多少不正確…)
    ・IQよりもEQよりもHQが大事
    →HQを上げるには脳の前頭連合野を鍛える必要アリ
    →そのためには、ひたすら脳を使うこと
    (↑そのままやん!というツッコミと共に…笑)
    ・ジャンクフードの食べ過ぎ、お酒の飲みすぎは脳にマイナス(怖)
    ・読書をすると集中力が増す、さらに脳にも良い
    ・モーツアルト(特に弦楽器)を聞くと、英語が聞き取りやすくなる
                                   ……etc。

    筆者はバリバリ理系のアカデミックに携わる人だけあって、
    「科学的に」脳の中身に迫ることにこだわっています。
    ゆえに何の根拠もないスピリッチュアルを否定したり、、、
    この辺りは僕がスピリチュアルについて詳しく知らないので、
    何とも言えないのですが。
    現時点の感想としては、
    まぁ、科学的には間違ってるんかも知れんが、
    それで本人が満足するならいいやん
    (俺はハマりたくないけどねー)、という立場(笑)
    ただ、科学的にこだわる故に、
    主張する内容にはやっぱり説得力があったりします。

    内容的には星5つモノなのですが、
    タイトルが微妙なので星マイナス一つ。。
    「脳」初心者は池谷さんの「海馬」から読むべし。
    いやしかし、脳って奥が深くて面白いわ~。

  • こんばんは! 今日のイチオシの本は、
    『なぜいい女はパッとしない男に惚れるのか?』:著 澤口俊之
    
     なかなか奇妙な題名ですが、本書は【仕事や人生で成功する方法を脳科学の知見から伝える本】となっています!科学的に根拠付けながら述べられているので、とても読んでいて納得が出来る情報満載です。
     この本に書かれてある面白い情報を3つピックアップし、超圧縮してお伝えします!
    
    ①脳と環境
     本書では、脳機能(知能、性格等)は【遺伝と環境】で決定付けられると述べられています。遺伝が脳機能を決定づける、一例を挙げます。日本人は欧米人と比べて控えめとよく言われますよね。これは、攻撃性や競争性と密接に結びつく男性ホルモン、テストステロンの血中濃度が、日本人は欧米人に比べて少ないからということが理由の一つとしてあげられます。このような遺伝は親が全てを左右するのでこれはどうしようもないことであり、考えてもどうしようもありません。私たちが人生を成功しようと思うときに、注目していくべきは【環境】でしょう。
     筆者は、豊かな環境が、脳にいい影響を与えるといいます。具体的には、「多数の人間が複雑な社会的関係を繰り広げるような環境」です。そのような環境に身を投じて刺激を受けることで、脳が発達します。ご高齢の国会議員が、ボケ知らずですさまじい激務をこなせている理由が分かりますね。
     脳とは、鍛えなければ衰えるものです。それは、老化と共に脳の神経細胞が減少していき上手く機能しなくなるからです。しかし、大人になっても、鍛えさえすれば脳の神経細胞は増え、発達するということも明らかになっています。そんな脳を鍛えるのには、【豊かな環境】がとても効果的ということです。
     豊かな人間関係のある環境に属している人は、これからも居続けましょう。また、一つに満足せず、新しいコミュニティに属してみることも非常に脳にいい影響を与えます。豊かな環境にいないって人は、何歳であろうと手遅れではないので、新しいコミュニティに身を投じてはいかがでしょうか。
    
    ②女性の脳科学
     脳機能は遺伝などといった個人や人種といった単位で相違点があるだけではありません。「男女」でも大きく違います。
     女性は一般的に、感情を司る脳領域が男性より活発に動きます。これは相、手に共感することができたり、場の雰囲気を読めたりとメリットもたくさんありますが、同時にデメリットを生むことにもつながっています。
     そのデメリットとは、「感情ストレスに弱いこと」です。感情を司る機能がよく働くが故に、マイナスな感情を抱いた時のダメージを深く負ってしまいがちなのです。実際に、女性は男性と比べて2倍も、うつ病になりやすいという統計もあります。また、強いストレスは免疫系の衰弱させてしまい、それによって疫病リスクも上がってしまいます。脳科学的には、女性は安定した精神状態をキープ出来るような環境・人間関係を持つことが、人生を成功させる方法の1つだと言えるでしょう。
    
    ③男性の脳科学
     男性の「性関係」と脳科学は密接な関係があります。興味深い研究があり、それでは更年期障害(男性ホルモンのテストステロンの急な低下により、仕事などのやる気が全く起きなくなる病気。40代半ばから発症することが多い。)として診断された男性の多くが、性的欲求の処理を風俗産業でしていたという結果となっています。
     もともと、「性関係」は脳にとてもいい影響を与えるものです。しかし、それは【きちんとプロセスを踏んだ性関係】限定です。きちんとしたプロセスのある性関係、つまり恋愛は様々な脳機能を働かせます。アプローチをする時に主体性という脳機能が働きますし、相手をどうやったら口説けるか考えるときには論理的思考を司る脳領域が働き、パートナーに寄り添い共感する時には脳の感情領域が働きます。これによって脳内ホルモンが分泌され、脳にいい影響が与えられると共に、脳の衰弱を防ぐとも言えます。
     よって、上記のような難しい複雑なプロセスを無くして、「お手軽に快楽だけを得られる風俗産業」は、脳にはあまりいい影響は与えないことが予想されます。風俗通いだから更年期障害になるという直接的な因果関係があるとは言えないでしょうが、風俗通いよりは彼女や妻とよい付き合いをする方がいいとは言えるでしょう。別に勧める訳ではないですが、風俗通いよりかは浮気する方が、脳科学的には健康になると言えます。(アメリカの調査によれば、1ヶ月ののべ不倫相手数は、男性の社会的地位や年収と正の相関があります。)
    #おうち時間 #読書 #脳科学

  • HQとくにgの高さは重要。

    なぜこのタイトルなのかは不明。
    タイトルは本の一部。

    C1240

  • [ 内容 ]
    人間やその二大構成員である男女には、様々な問題やナゾがある。
    昨今のお笑いブームにみる芸人の大モテぶり。
    なぜ、あんな男がモテるのか?
    なぜ、あの上司は好かれるのか?
    脳科学の視点からこれらの問題やナゾを解くことで、人生は豊かになり、ビジネスマンにとっては、仕事や社会的な成功につながる。

    [ 目次 ]
    第1章 脳が作る性格の不思議
    第2章 脳を知ることがすべての始まり
    第3章 脳と人生
    第4章 脳が作り出す可能性
    第5章 脳を知れば回避できる
    第6章 脳と欲望

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 初めて買った澤口先生の本です。
    結構、飛躍的に書いてあり「、~を脳科学で説明すると、・・・」という構造で書かれています。
    「頭がいい」とはどういうことかがわかりました。
    ぜひ読んで確認してください。
    これは、たしかに男性、女性ともを魅力的にする要素であり、生物が配偶者を選ぶ上で決定的な因子となりそうです。

  • タイトルは柔らかくなってますが、中身はかなり固めです。
    明石家さんまのホンマでっか!TVに出演されてて、とても興味深い話をされるので、読んでみました。
    脳力を正しく理解するためにわかりやすく構成されてます。もともと女性セブンという週刊誌に連載されていた内容の再編集なので、それも納得できます。
    これを読むと、今の自分がどれだけ脳細胞の死滅を加速化していたかを思い知らされます。そういう生活を推奨するかのようにものが手に入るのです。
    また、脳は常に不安定らしく、イライラや不安がしょっちゅう起こっているみたいです。これを安定されるように激しい言動や言い訳しているのだそうです。アドホック仮説というその場仮説で納得させたり、納得したりするのも理解できます。
    この本で一番主張しているのが、前頭連動野という部分です。心身ともに健康というのは、この部分が正常ということになりますね。
    また機会があれば、積読したいと思います。

  •  販売した当初に買って以来あまり触れてなくて、いいかげん売ろうかと思って最後に読んでみた。。

     案外しっかりした内容。内容的には解説を項目毎に並べているだけだが、 脳科学の範囲内で立証されているものだけで、すっきりと読める。
    この前読んだ、「時間の分子生物学」のような感じ。

     生物学は、これはこれで面白そう。。NatureやScienceも今やほとんど生物学だしねー。 悪くはない。ちなみに、タイトルと内容は関係なし。

  • これは、理学博士が書いたまじめな脳の話。 でも、面白いことがてんこ盛りです。 前頭連合野を豊かに発達させれば、やる気も出て集中力も高まり、仕事もバリバリ出来て、引退後も豊かな生活が送れるそうなのです。 そして、どうやったら前頭連合野を発達させられるかなどについて、色々な角度から分かりやすく述べてあり、面白いです。 前頭連合野を発達させる一つに「読書」が入っているというのが嬉しい情報です。読書用の脳領域もあるようです。 ぼけない秘訣や、男性の更年期障害のことや、脳に対する恋の効用なども書いてあり、かなり興味深いです。

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著者プロフィール

北大教授 著書に『わがままな脳』『平然と車内で化粧する脳』『モテたい脳,モテない脳』など

「2005年 『HQ論:人間性の脳科学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

澤口俊之の作品

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