スッキリわかる心理学: 心理学の大事なことが、まるごとわかる
- アスカ・エフ・プロダクツ (2006年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784756910431
感想・レビュー・書評
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学問としての心理学(アカデミック心理学)について、気軽に学べる本でした。
感情、友人恋人、記憶、感覚、やる気、罪、欲望について色々な説が紹介されています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内容は、心理学全般についてですが、冒頭で言われている通りポップ心理学
(TVとか週刊誌で伝えられている内容)ではなく、アカデミック心理学と
言われている内容を主に扱っています。ただ、タイトル通り小難しい話は
ほとんどありませんので、始めたの方にも理解しやすく述べられていると
思います。そして、個人的によかった点は、
1.心理学は一般化するのは難しい(テクニックは使っても効果が出るとは限らない)
2.心理学的人間関係について
3.モチベーションについて
の3点です。
1は、本や雑誌などで多くのテクニックが掲載されていると思いますが、
それらを実行したからといって、効果が期待できるとは限らないという内容です。
例えば、「親しくなりたいなら相手の動作を真似る」という心理テクニック?が
ありますが、人によっては違和感を感じ、不快に思う事もあるという事。
2は、人の好き嫌いをどう判断するか。友達づくりと恋人作りでは何が異なるか。
最初は近接性が有効に働き、ちょっとした共通点で親しさが形成されるが、
徐々に類似性が効果的に働くようになる。(近接性とは、帰り道が一緒だった。
クラスが同じだった等。類似性は、趣味・興味対象が同じだった等)
3は、モチベーションには外的要因と内的要因があり、効果的なのは内的要因であると。
つい個人的には、外的要因を使ってしまいます。まぁ、短期的には外的要因も効果的
なのですが、長期的に動機を保つには内的要因がいいという事です。(外的要因とは
にんじんぶらさげ的な感じです。)
また、マズローの欲求階層説は有名ですし、個人的にもなかなか面白かったです。
内容は、1〜5階層に欲求は別れていて、1が達成されていないのに2を欲する事は
しないという事、またその5階層は順に、
1.生理的欲求
2.安全欲求
3.所属と愛の欲求
4.自尊欲求
5.自己実現の欲求(ここまで来る人はなかなかいないらしい)
以上