“働く”をじっくりみつめなおすための18講義: よりよく働くための原理・原則

著者 :
  • クロスメディア・パブリッシング
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本棚登録 : 121
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756911131

作品紹介・あらすじ

「なんのために働いているのか?」は誰もが考えることです。ここでいったん立ち止まり、働くことの意味を根本から考えてみませんか?「働くって何だ!?」「仕事って何だ!?」がハラにストンと落ちてくる明快講義。

感想・レビュー・書評

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  • 図式多様で明確。自分の頭をクリアにするのに役立つ

  • 仕事・働くことについて頭を整理するのにいいテキスト。

  • 《読んでる途中》
    講義#1から概念的な内容がずっと続きますが、すばらしいですね。なんか教科書みたいなつくりですが、おそらく教科書的に読んではいけないのでしょう。
    大久保幸夫著『キャリアデザイン入門(日経文庫)』と比べると、図が多用されていてパッと見た感じでは難解なのですが、各講義の内容を理解してからまた図をみると「そういうものかな」と思えてきます。

    《読んだ後》
    ガマン・プッシュとドリーム・プルとか、「夢/志」の考え方と持ち方とか、参考になるところは多くありました。

    ただ、この本は「小さな飢え」を克服した「衣食足りて」いるビジネスパーソンを対象に書かれており、私のようにフルタイムパートで働いていてワーキングプアとも分類されうる人間とは内容が少しだけズレていました。
    著者が書いているとおり、いたずらに低い収入で満足するべきではないのであり、本書の内容以前のところから意識して行動を起こさなければならないなと思った次第です。つまり、ライスワークをちゃんとできるようになることから始めないといけないなと。
    あと、田舎で下っ端として働いている私からしてみると、「自分の仕事をつくりだす」ということがどのようなことなのかいまひとつイメージできず、次元が違うと感じました。
    結局、私が実家暮らしでヌルい仕事に安住してしまっているのがいけないのかもしれません。

    また、再読してみたところ、「動機」の講義ではそれまで腹に落ちて理解できたのがとつぜん理解できなくなりました。この章だけなんだか無理に図に当てはめているような感じを受けて、読み進められなくなりました。

    全体の内容を十分に咀嚼する前に図書館に返してしまいましたが、「夢/志」を持つために「行動で仕掛けていく」ことは心にとどめておきたいです。

  • 「働く」を学べる本です。

    こんな人に特にオススメ

    ・あらゆるレベルの社会人

    満足度について
    ★★★★★= 120点以上 = 期待を大きく超えた一冊。


    以下、本の内容に触れます(ネタバレあり注意!)。


    内容
    ・仕事とキャリア
    ・知識と能力
    ・働くマインド
    ・仕事の幸福
    などのテーマに沿って、18の講義により、
    著者が見出した働くことの原理原則が学べる本です。


    私的「メモっ得」ポイント

    ・不退転の川を渡る
     事を成すための真の勇気は、
     (前進するための)橋をつくることではなく、
     (後退できないように)橋を壊すことである。

    ・働く自分の力学
     志 = 坂道の先にある目的地
     仕事の難易度 = 坂道の勾配角度
     湧きあがる情熱 = pullの力
     義務感/責任感 = pushの力

    ・合律で動く
     合律=他律と自立の中間
     他律はやらされ感、自立は率先感、合律は納得感

    ・成功と幸福は違うもの
     成功は行動の結果を定規をあてて測るもの
     幸福は行動の結果、自然と得られているもの


    感想

     サブタイトルの「よりよく働くための原理・原則」は、
     過大広告ではありません。
     
     私の「働く」ことに関する考えは、
     これを読む前から、著者の考えとほぼ一緒だったのですが、
     よくぞここまで「働く」という概念を体系的にまとめたものです。
     読んでいて、そうそう!と腑に落ちるところがいっぱいでした。

     著者の考えに賛同しない人もいらしゃるでしょうが、
     著者のフレームワーク構築技術の高さに触れるだけでも、
     一読の価値ありだと思います。

  • [ 内容 ]
    「なんのために働いているのか?」は誰もが考えることです。
    ここでいったん立ち止まり、働くことの意味を根本から考えてみませんか?
    「働くって何だ!?」「仕事って何だ!?」がハラにストンと落ちてくる明快講義。

    [ 目次 ]
    第1章 仕事・キャリア(キャリアをかたちづくるもの;改めて「仕事」とは何か?;目的と手段;動機・働きがい;夢/志;夢/志がみえてくるプロセス)
    第2章 知識・能力(能力の広がりと深み;知る力;試す勇気と状況をつくりだす力;描く力;)
    第3章 働くマインド(自律と自立;自律と他律;「個」としてのプロフェッショナル;「転職」を考えるとき)
    第4章 仕事の幸福(成長すること;「よい仕事」の報酬;仕事の幸福・成功について;ストレスと共に生きる;心のマスターとなる)

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    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • [図書館]
    読了: 2010/4/28

  • まさしく、題名の通り「働くをじっくりみなおしたい」と思っていた時に、出会った本です。
    これから就職活動に入ろうかと考えている人には、ぜひ読んでいただきたいと思いますし、私のように、働くことに迷いを感じた人も読んでみてもらいたい本です。
    本書にもあるように、原理・原則を見つめなおしている本なので、押し付けがましくないうえに、その内容には考えさせられます。
    言葉だけでなく、その考えを図にしてあるところも、理解しやすくてよかったです。

  • 他の本でも書いてある内容かもしれないが、働くことを見直すきっかけになると思う。
    試す勇気と状況
    自立・自律
    人材・人財
    転職の前に展職を試みる。天職は結果的につかむもの。

  • “働く”を考える18の切り口を、図解で考えることに徹底的にこだわっている本です。



    図はコピペするわけにいかないので、この本の中に出てくるうまいたとえ話をご紹介。

    職選びを乗り物にたとえると・・・

    大企業:電車・車・飛行機
    屋根も空調もあって、中は快適。自分が居眠りしていても運んでくれる。
    一方で、中はファーストクラス以外の人はぎゅうぎゅうで、手足も伸ばせず、乗り物の行く先は自分では変えられない。

    ベンチャー:オートバイ
    細い道や多少の悪路もグイグイと突き進む。自分のハンドルさばきがマシンにじかに伝わる気持ちよさがある。
    一方で、雨が降ればずぶ濡れ覚悟、ハンドルミスは命取り。

    町の中小企業:小さな帆船
    出せるスピードは限られ、遠くへも行けない。
    しかし、自分たちしか知らない穴場の漁場で、高級魚の一本釣りができる。

    自営業:自転車
    こぐことを止めたらそこでストップ。すべて自分の意志と脚次第。
    雨が降り、風が吹けば自分でよける道具や工夫が必要に。


    どれが正解というものが無いものの、「乗り心地」はかなり違うものであることは確か。

    就職においても、転職においても、起業においても、この「乗り心地」の違いは覚悟した上で、自分の道を選びたいものです。

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著者プロフィール

キャリア・ポートレート コンサルティング 代表
人財教育コンサルタント・概念工作家。
「プロフェッショナルシップ研修」(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)をはじめ、管理職研修、キャリア開発研修、思考技術研修などの分野で企業内研修を行なう。「働くこと・仕事」の本質をつかむ哲学的なアプローチを志向している。
GCC(グロービス・キャリア・クラブ)主催セミナーにて登壇も多数。
1986年慶應義塾大学・経済学部卒業。プラス、日経BP社、ベネッセコーポレーション、NTTデータを経て、03年独立。94-95年イリノイ工科大学大学院「Institute of Design」(米・シカゴ)研究員、07年一橋大学大学院・商学研究科にて経営学修士(MBA)取得。
著書に、『キレの思考・コクの思考』(東洋経済新報社)、『個と組織を強くする部課長の対話力』『いい仕事ができる人の考え方』『働き方の哲学』(7万部超)(以上、ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。

「2021年 『キャリア・ウェルネス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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