稼げる記憶術 (Asuka business & language books)
- 明日香出版社 (2015年12月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784756918079
作品紹介・あらすじ
「記憶」は、学力や能力とは違って、覚えるためのノウハウを知っているかどうかで、大きな差が出る。
忙しいビジネスマンが面倒な「記憶のための練習」はなるべくせずに、覚えておきたいもの、期間に応じて最適な記憶のテクニックを体得して仕事の現場で、即覚えられて、記憶を引き出せるようになる。また、記憶のメカニズムを知り「相手の記憶に残る」ように覚えられる。
感想・レビュー・書評
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記憶の方法とは一人ずつことなっており人それぞれのやり方を見つけなければいけないんだという事をそろそろ認識してきた模様。
世の中記憶術という物数知れずしかしそれをうまく利用しようとする脳内神経がつながらない。
やってみて失敗し、またはじめその連続ならそれこそあきらめるのも一つの手なのかと思う。読みあわせは間違えてはいけないな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
脳のメカニズムから記憶力をあげる方法を書いた一冊。
既有知識やチャンク数や忘却曲線など脳のメカニズムを解説するとともにイメージしやすいものに変換したり、図解したり比喩を使って記憶の定着をはかる方法を紹介しています。
また、人の名前、ビジネス書の内容、プレゼンの方法、英単語などシーンに合わせての記憶方法も書かれていました。
自分の知識に合わせていかに当事者化するか、そしてアウトプットすることで初めて記憶したといえることなど従来の記憶に対しての概念を覆されることがたくさんあると感じる一冊でした。 -
著者である矢沢さんは、大手化粧品ブランドの企業研修の依頼を受けた際に、「記憶は金になる」ということに気が付き、記憶術の講師など記憶ビジネスを始めるようになったのだという。
著者からすると「記憶とは能力ではなく技術」であり、多くの人が記憶の方法を学ばず遮二無二記憶しているため効率が悪くうまく記憶できないのだそうだ。
そのため記憶術を学ぶことでビジネスにおいて他者よりも優位に立て、
その結果昇進して収入が上がる。要旨はこんな感じである。
著者はコピーライターから、記憶術の講師という異色の経歴の持ち主。
「コピーライターは自分の言葉を(相手に)覚えてもらわねば始まらない」という著者は、記憶術だけでなく、アウトプットにも精通しており、表現が簡略でわかりやすい。
本書を読むと、確かにたくさんの記憶法が述べられているが、実際には、インプットの技術6、アウトプットの技術4くらいの割合である。ビジネスで使えるという点では、インプットはアウトプットと結び付けて初めて効果を発揮するというのはその通りだろう。
インプット、アウトプットの方法は、エビングハウスの忘却曲線やマジカルナンバー7に基づいた科学的な方法を取り入れており、斬新で劇的な方法はあまりない。
例えば、同じ1時間記憶するにしても、1時間続けて記憶するよりは、10分を6回の方が効果的であるとか、人が一度に記憶できるチャンク(一塊の言葉)は7±2個(マジカルナンバー7)であることから、如何に情報をまとめ上げチャンクの数を減らして記憶できるかが重要であるとかそんな話である。
本書を読んで記憶力が劇的に上昇させるというのは、正直難しいだろう。
しかし、本書の方法の中から自らに会った方法を見つけ出し、仕事や学習に役立てるという意味では本書は有効であると考えられる。