- Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757121379
作品紹介・あらすじ
ビジネスシステム変革に不可欠なのは、技術力でも資金力でもない。経営者の目利きと構想力である。ユニクロ、大塚家具、ルイ・ヴィトン・ジャパン、アスクル、ブックオフ、SHOP99、伊勢丹、ヤオコー。制度、慣習、常識の背後に潜在する課題を見出し、既存の枠組みを打ち破っている事例から成功の理由を探る。
感想・レビュー・書評
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「小売業は進化する 」というサブタイトルに惹かれて手にしたが、2004年9月発行の書籍だったので、事例に挙げられている企業が、今も更なる成長を遂げているのかという点は判断がわかれると思う。
でもそれぞれの企業が従来のビジネスシステム(商慣習や思い込み)の中に変更する事で価値を高めることが出来るポイントを見つけて、それを愚直に実行した事が成長の主要因となったという事をうまく整理されている。
既知のことだと一蹴するのは簡単だが、飽くことなくイノベーションを続けないと模倣され陳腐化してしまう。
しかし、その瞬間にお客様の心の中で、競合他社に対する優位性を認識してもらえる視点を常に意識する事で長期的に変革し続けて、支持を得る事が出来るのだ。
やはりと思ったのはSHOP99とヤオコーの話。食品スーパーは店舗に食品加工機能を有する必要があり、多大なる設備投資が必要となる事に対し、それを持たずに店頭での処理が必要なく、定額販売出来る商品に特化する事で価値を高める企業と、店頭で処理することが出来る事で鮮度の高い商品を適切な価格で提供して、価値を高める企業。
競合するようで共存して顧客価値を提供する。
お客様の心の中で、競合他社に対する優位性を認識してもらえると考えるとと、競合がどこか、どんなお客様に価値を提供するのかを具体化して考え抜くことから始めないといけないのだろう。
単純に他所がやっててうまくいっているみたいだからというのは、ダメだって事。
まだまだ勉強が必要です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
会計士の試験委員の著書。
ふつうに面白い。革新的な商売を創めた連中を紹介している。
新発想を実践するのって、なかなかできないですよね。