人生100年時代の経済

  • NTT出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757123731

作品紹介・あらすじ

高齢人口の増加は経済と社会をどう変えるか?
人生100年時代を迎え、「老後」の意味が変わった。世界一の少子高齢国である日本でも平均寿命は毎年過去最高を更新し、65歳以上が3割を超える2025年問題が目前だ。本書では高齢化社会の課題について最先端の研究を行うMITエイジラボの所長が、今後の消費経済で重要な位置を占める「ベビーブーマー世代」と呼ばれる戦後生まれの新しいシニア層の生き方や価値観、嗜好を徹底分析。高齢期の人たちが生活に取り込みやすいIT(情報技術)やプロダクト、サービスの新しいかたちを示すとともに、私たちの誤った高齢者像を打ち砕く。高齢化は危機ではなく好機であるというメッセージを徹底して伝える希望の書。

感想・レビュー・書評

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  • 高齢者は、若者向けの製品を本来の機能とは別の機能として使う能力に長けている。改造ーハッキングが得意。シニア向けと宣伝して作られた製品を高齢者は好まない。そのような製品を使うことに抵抗がある。

    高齢者はシニア向けに作られたシニアフードを買わない。なぜなら、高齢者は、[硬いものを噛みたくない]というニーズに加え、[レジで精算する時に自分の尊敬を損ないたくない]というニーズがあるから。

    なるほど。いくつになっても人は自分の年齢に抗って生きていくものなのだと改めて思いました。


    著者は、老年期の豊かな生きがいを示す新しい道を開けば未来の展望も変わるだろうと主張しています。高齢者は何もできないからただ静かに暮らすだけ、という概念を捨て去り、わくわくさせ幸福にするものは何かを探求するものだと言っています。

    この本を読み、退職後の生活に少し明るい展望が持てるようになりました。

  • まわりには老いに対する否定的な情報ばかりだから、老いることに対してネガティブなイメージしか描けない。
    でも、確かに若い頃できていたことができなくなったり、病気などで苦しむこともあるけれど、自分の親を見れば、料金の安い平日にゴルフを楽しみ、長い期間の旅行をし、季節のおいしいものを食べて、老年を楽しんでいる。ように見える。
    仕事と子育てと家事で汲々とする私よりよほど豊かな毎日のようにみえる。

    そして人の生き方の多様な選択肢を考えるとき、企業の存在は欠かせない。意のままにならない身体では難しい“ジョブ”をかわりにこなしてくれるプロダクトを生み出すのは企業だからだ。対応の仕方によってはシュリンクするばかりではない!

    コロナで息が詰まる昨今ですが、長期的な視点に立てば、人生100年、負けるものか、決して悲観しない!と前向きな気持ちになれました。

  • ふむ

  •  

  • とてもとてもアメリカ的。プラスになるものに、プラスのイメージを持てるものに。それがよいことなのだろうけれど。

  • 高齢者の激増に向けて、高齢者の本音と建て前、激増する高齢者にこそビジネスチャンスがある。でも、高齢者向けビジネスは何故か流行らない。それは、高齢者は年寄りと思っていないから。

  • 東2法経図・6F開架:675A/C89j//K

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