父から娘へのリッチな人生のための黄金の泉と7つの教え
- インデックス・コミュニケーションズ (2004年6月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757302396
感想・レビュー・書評
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髙橋玲生奈
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現在は公認会計士として活躍されている平林女史が、大学生時代だった時に父親から「投資用マンションと500万円」を貸してもらい、それを元手にどれほど資産を増やしていくことができるかというゲームについて書かれた本です。
この本が書かれたのが2004年頃で、世界経済が好景気なのを上手に利用して、株や外貨預金でお金を増やしていったことが書かれています。メインは、最初は自分で済んでいたマンションを人に貸して、その賃料以下で自分はアパートに住むというのがポイントのようです。
最終的には、このゲームを通して平林女史が学んだ6つの教えに、お父さんが1つ(お金を循環させることでリッチな人生を送る)を加えた7つの教えに集約されています。
私にとって重要と思ったポイントして、支出以上の収入が得られる場合や時間を安く買って高く売れる場合には、その支出は決して惜しくない(p168)がありました。これは自分に対する投資も指すのでしょうね。
私もここで書かれている教えを参考にして、現在の状況に自分なりに加工して、リッチな人生を送りたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・将来必要なお金は「いつ、いくら」という発想が必要、1億円というお金に対して、「定年退職後から毎年」「月々40万円を85歳まで」という発想(p66)
・生涯平均月収が40万円、20-60歳まで厚生年金保険料を払い続けたとすると、年間221万円の年金が65歳から支給される(p70)
・お金はお金以外の資産に姿を変えることで、さらに利益を生む、500万円で投資用マンションを買うか、自家用車を買うかで、10年後に大きな違いが出る(p76)
・自分がどうなったら幸せなのかを見極めることが必要、自分が働く場合も、どんな働き方が自分にとって幸せなのかを考える(p99)
・家の時価を把握することで、家の利用方法を3つの方法(売却・運用・使用)から選択することができる(p109)
・家賃を調べることで、家の運用利回りがわかる、家賃が150万円、売却価格:3000万円とすると、運用利回りは5%(p114)
・株の取引をする場合、10%ルール(買った値段より10%値上りしたら必ず売る、10%値下がりしたら、必ず売る)を守る(p122)
・いろいろなケースを想定していけば、ゆとりを持って人生を送れるし、選択肢も広がる(p138)
・自分が幸せになるために大切なものはなにかを考える、こういう自分になりたいという自分を思い浮かべる(p139)
・家賃:10万円、駅まで15分と、同:11万円、5分のマンションを比較する場合、1か月あたり400分(月20往復)を1万円で購入したことになる(p161)
・支出以上の収入が得られる場合や時間を安く買って高く売れる場合には、その支出は決して惜しくない(p168)
・給料は仕事時間中、常に発生している、年収を1800時間で割ると自分の時給が判明する(p169)
・不動産の場合、15年で借金を返せるような計画が必要である、2000万円を3%、15年で借りた場合の返済総額は、2486万円、20年だと、2662万円(p199)
・自分が本気で望むと、情報はいろいろなところから得ることができる(p221)
・想像したからと言って、すべて思い通りになるわけではない、でも将来に対して準備ができているからこそ、今日を幸せに過ごすことができる(p227)
・大切なのは資産の泉をいたずらに大きくすることではなく、その水を循環させるという発想(p229)
2012年12月1日作成