小説ドラゴンクエスト5 1: 天空の花嫁 (ドラゴンクエストノベルズ)
- スクウェア・エニックス (2000年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757503076
感想・レビュー・書評
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DQⅤのノベライズ。全3巻。1巻はまるっと少年時代。
ゲームプレイ中のフィールドMAPには出てこない山や森の名前。これがあるので、旅をしている感覚が強化される。サンタローズの村の背後の山々がカパルチアという名前で語られているのだけど、ゲームには必要のない情報なのでプレイ中に知ることはない。ただの記号でなく名前がつくだけで、ちゃんとそこに存在するものとして記憶されるので、世界が広がる気がします。奥行きができるという感じですね。
妖精ベラが変な訛りしていたり、雪の女王とザイルの関係など、オリジナル展開あるものの、おおむねゲームに忠実に語られている印象。この少年時代の経験が、青年期の冒険、そしてゲマとの決戦に向けての盛り上がりになっていきますね。パパスの最期は、ちょっと盛り上がりに欠けるかな、思わないでもないけど、思い出補正も強いのだろうな。
自分のゲーム歴でおそらく通算プレイ回数が一番多いと思われるのが、このDQⅤ。DQⅢと神トラを加えて、TOP3です。思い出補正に負けずに、小説を楽しめることができますかどうか。DQシリーズがノベライズされているのは知っていたけど、今日まで読む機会がありませんでした。
この名作をどんな風に料理しているのか楽しみです。
映画みたいになってないとは思うので、全3巻読みたいと思います。
「ユアストーリー」はなぁ。やはりラスボスがなぁ。ざっくり言うと、ゲームに本気になるなんて、があっての「それも含めて自分のストーリーだ」ということを言いたかったのだろうけど、それを理解した上であれはないよ。
自分が期待していたのは、DQの世界を映像化してくれることであって、監督の解釈を見せつけてくれなくてもよかったのよ。もちろん、映画の尺に収めるにあたって、どのように物語を編集するのか、どこを切ってどこを入れてとなるのは仕方ないとは思っていたし、その点ではうまいこと編集できていたと思うだけに、最後の最後で創作物の経験全否定みたいなこと入れるのはさぁ。初見の瞬間は、あれに対しての理解や納得の前に、否定や拒絶が来てしまいした。
それを乗り越えて、映画視聴者・ゲームプレイヤーそれぞれが「これがあっての自分のストーリーだ」と言えるかどうか、それが「ユアストーリー」という演出なのでしょうけど、そういうのを求めていたんじゃないのよ。
DQでそれをやってほしくはなかったのよ。やるなら、他の映画でやって欲しかったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ドラクエ5のノベライズ作品。全3巻のうちの1巻。幼年期編終了まで。なおぼくは原作は7~8年前にDS版を一度プレイしたきりで、その時はキラーパンサーの名前はゲレゲレで、嫁はデボラでした。
基本的なストーリーは原作をなぞったものだが、ところどころに散りばめられた久美沙織によるオリジナル要素も違和感なく溶け込んでいる。
リュカ(主人公)の心情描写はその後の展開知ってると泣けてきますね。
あと、ベラの喋り方のクセが凄い。 -
図書館で借りて全巻読了
友達に熱烈に勧めてもらって読んでみました。
子供時代以来の久美沙織先生の本でしたがびっくりするくらい読みやすい…。
分かりやすい、という意味でなく大人の目で見ても子供向けすぎるように感じずに楽しんで読めるという意味で。
実際に子供がこれを読んだらその後の小説との付き合い方がずいぶんスムーズになるんじゃないかと羨ましく感じた。
内容はゲームでやったことのあるドラクエVの内容を非常に素晴らしく補完し、人物や仲間モンスター、敵に至るまでの背景を掘り下げてまさにあの世界をしっかり描き切っていました。
大人にも子供にもずっと勧めたいと思える本です。
(某ユアストーリー映画のことは色んな意味で許さない) -
何とは言いませんが某映画の影響でドラクエ5フェアが書店で開かれていた、懐かしきドラクエ5小説を新年の読み始めに。子供のころ家に2巻と3巻はあったのですが、1巻は何故かなかったために1巻から買いなおしました。流石に展開はもう全て知っているものの、王道ファンタジーの重厚な文体に子供の感性の軽やかな表現が混じるあたりはさすが。ファンタジー小説の参考図書としても大満足でした。
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昔の表紙の無くなっちゃったのかー。再読です。
ゲームのノベライズという位置づけですが、ゲームで語られていない部分がオリジナル要素で補完されていて、小節単体でも名作だと思う。 -
主人公のイメージが私とは少し違いましたが、面白かったです。オリジナル設定も良かったと思いました。
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ゲームの世界を、見事な風景描写に変えて作られたドラクエ5の小説。
ものすごく些細なところまで鮮明に描いていて作者の想像力のすごさを感じた。 -
ドラクエ5は、色んな意味で原典&原点。素晴らしい。文句なしの作品。伏線の貼り方とか、物語の基本路線は押さえつつの魅せ方が上手。ゲームのストーリーを土台に、解釈者によって非常に異なる意味合いや演出、見方や味わいがあるのだということを知ったのであった(121031)。
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ドラクエⅤをそのまま小説にした物。
ゲーム内では感じられない仲間モンスターの性格や感情が描かれており、また慈愛に満ちた仲間達に感動できるお話です。
ドラクエⅤが好きな人は是非1度は読むことをオススメします。 -
ゲームノベライズ化。
この作者さんの本は、このシリーズしか読んだ事がない。
当時のゲームをしていた頃の記憶がうっすら思いだすこともあり、異世界のファンタジックな描写がとても上手に思えた。