ブレイブリーデフォルト Rの手帳 Vol.2 (ゲームノベルズ)

著者 :
  • スクウェア・エニックス
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本棚登録 : 69
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757541191

作品紹介・あらすじ

見よ!この俺の究極の愛を!震えよ!この俺の果てしない真心に!ブレイブリーデフォルト小説第2弾!この世界の謎が愛によって解き明かされる!

感想・レビュー・書評

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  • リングアベルの愛が広がるブレイブリーデフォルトのノベライズ後編。説得の後にどんどん仲間が増えていくため、さながらクリスタル解放の旅・ワイド版といった有様である。本編ではほとんど絡みのないキャラクターたちが一堂に会するだけでもファン感涙の一冊であろう。テンポよく進む本作ではあるが、幾分か端折られている箇所もあるため、キャラクターの絡みに関しては若干物足りない部分もある。ただ二次で想像を広げるための余地を残しているのが良い。個人的にナジットとカミイズミの絡みはもう少し紙幅を割いて欲しかった気もする。ジャッカルとオリビアは本編で絡みがあったっけ?と思うほどのプッシュのされようだが、実際に読むと、いまいち素直に成りきれないジャッカルと天然なオリビアの幼なじみのような関係性は先を読みたいと思わされるし、フロウエルの男性永住禁止というルールからも色々と想像が広がる。また他のキャラのIF描写も興味深い。ヴィクヴィクは悲劇から生まれたキャラクターであるため、その末路は悲劇的にならざるを得ないのであるが、そこに和解とは別の形での救済案を提示したリングアベルの心意気は非常に良かった。「これしかできない」ヴィクトリアの想いを受け止めて存分に付き合い、満足して逝かせるのもまた救いの一つであろう。この時に滲ませた後悔がすぐに傍らのイデアによって癒やされるのもよく、話運びとして非常にスムーズであった。そしてRの手帳最大の謎であるエアリーの正体。そしてそんなエアリーすらも救おうというのは、初志貫徹とはいえやや強引にも感じたが、結局心を変えるのに必要なことは、劇的な出来事ではなく、日々の積み重ねや信頼なのだろう。よもやすれば作品崩壊を招きかねない禁忌、ある種のタブーを破った気もするのだが、不思議と不快にならず爽やかな読後感だったのは、ブレイブリーデフォルト自体が運命に抗う物語であるからだろう。ブレイブリーデフォルト=勇気を持って果たすべき約束や責任を放棄するという選択をすることであり、そういう意味では打倒エアリーを放棄するのは当然である。終わってみれば、これはリングアベルとエアリーというはぐれ者二人の物語だったのだろう。ゲームノベライズとしては屈指の出来でした。

  • ゲームをクリアしたときには明確に描かれておらず、モヤモヤした気持ちを妄想で補うしかなかったのですが、これを読んで、自分が一番望んでいた幸せな未来が公式で確実なものになった!ととても嬉しくなりました…リングアベルの選択や、それを成し遂げるためにどれだけのことを乗り越えたのか…リングアベルありがとう!そんな気持ちです。ゲームと小説はセットで本当に完結!したと思いました…彼女のこれからもきっと、たくさんの幸せがあると思います。

  • リングアベルの愛が素晴らしかった。あれがほにゃららだったとはいえ、まさか例外なく救ってしまうとは。

  • ゲームクリアしたら読むその2

  • ゲームをクリアしたそのままの勢いで読みました!ゲーム内でモヤッとしたところを、愛の伝導師リングアベルがすべて解決してくれて本当に良かった!愛があればなんとかなる、そういう話です。

  • ある男が愛で世界を救うお話。みんな幸せになればいいと思う。※ゲーム本編をクリヤした人向けなので、ネタバレ満載ですので未プレイの方はご注意を。

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著者プロフィール

小説家、シナリオライター。『emeth~人形遣いの島~』で第3回スクウェア・エニックス小説大賞に入選し、2007年に小説家デビュー。『巴里の侍』で第1回ダ・ヴィンチ文学賞A.S.ゼロワングランプリ大賞を受賞。同作は宝塚歌劇団で『Samourai』としてミュージカル化された。ライター集団「チーム月島」代表を務め、ゲーム・アニメのシナリオも多数手がける。他の著書に『INGRESS THE ANIMATION ‐NOVELIZED‐』『ファイナルファンタジー零式 Change the World』など。

「2023年 『小説 BATTLE OF TOKYO vol.5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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