- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757735064
作品紹介・あらすじ
文芸部部長、天野遠子。物語を食べちゃうくらいに愛するこの"文学少女"が、何と突然の休部宣言!?その理由に呆れ返りつつも一抹の寂しさを覚える心葉。一方では、音楽教師の毬谷の手伝いで、ななせと一緒に放課後を過ごすことになったりと、平和な日々が過ぎていくが…。クリスマス間近の街からひとりの少女が姿を消した。必死で行方を追うななせと心葉の前に、やがて心葉自身の鏡写しのような、ひとりの"天使"が姿を現す-。大好評シリーズ第4弾。
感想・レビュー・書評
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ほんとに切なかったです。今回はいつもよりあまり遠子先輩がでてこなかったです。でもとても面白かったです。
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琴吹さんの一歩前進がうれしい。けど...。
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今作はガストン・ルルーの『オペラ座の怪人』より
天使と堕天使
天使の歌声は人々に幸せを届けるが、悪魔の囁きに身を滅ぼし穢れる
漆黒の羽根に染まるように、苦しく切ない
そして結末も、ハッピーエンドではなく悲しいもの
真っ暗な中で輝くツリーのように、ななせちゃんの気持ちにも光灯り幸あれと応援したくなる -
今回もすごい切ない物語。苦味強めのブラックコーヒーに粉砂糖をほんのちょっとだけ混ぜたかのように不思議と落ち着く読了感でした。ファントムになりたいと凡人の僕は望んでしまうけど、才能に満ち満ちた人はそうではないのかもしれない。個人的にはヒロインベストは琴吹ななせです
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「オペラ座の怪人」をモチーフとした作品。
心葉のクラスメイトの琴吹ななせがメインの回。
ななせの友人である水戸夕歌が失踪してしまい、ななせと心葉がその謎を追う。
センター試験間近の天野遠子先輩は、なかなか出てこず、しかし最後にはしっかり謎を解いて、オペラ座の怪人のファントムの末路をしっかりと語っていく。
毬谷敬一、鏡粧子という二人の教師と、臣志朗という一つ下の嫌悪感丸出しの男の子。
真相がとにかく酷い。
せめて夕歌には生きていて欲しかった。
ななせの真っ直ぐなところ、強いところを今回で知れて、凄く好きになりました。心葉に言った「私は知りたい。夕歌を助けたい」って言葉が凄く良かった。
遠子先輩といる心葉は、確かに自然だし、弱さも全部受け入れてくれるけど、琴吹さんといる心葉なら、きっと一緒に強くなれるんだろうなって思う。
琴吹さんと一緒に美羽に会いに行ってほしいな。 -
遠子先輩がお受験でフェードアウト気味なのは寂しいね/ ななせ回/ それにしてもついに人死にまで出してしまう/ 行き当たりばったりでなくよく組み立てられているけど、パーツたる設定が無茶苦茶だ/ 荒野をさすらうように流れて生きる高校生はやり過ぎ/ 主人公もななせの気持ちに気づかない方が絶対によい/ あと、アトリエの先輩は邪魔/ こういうジョーカー的な役回りを利用して解決するのは嫌い/ どえらいブスとか、そう言う欠点があれば許せたけどさ/