- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757741737
作品紹介・あらすじ
「わたしは天野遠子。ご覧のとおりの"文学少女"よ」-そう名乗る不思議な少女との出会いから、二年。物語を食べちゃうくらい愛するこの"文学少女"に導かれ、心葉は様々なことを乗り越えてきた。けれど、遠子の卒業の日は迫り、そして-。突然の、"文学少女"の裏切りの言葉。愕然とする心葉を、さらに流人が翻弄する。「天野遠子は消えてしまう」「天野遠子を知ってください」-遠子に秘められた謎とは?心葉と遠子の物語の結末は!?最終編、開幕。
感想・レビュー・書評
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それまで凪いでいた水面が突然の嵐で荒れ狂うように、心葉、遠子、ななせ、流人らの平穏な時間が一気に崩壊していきます。
遠子の望みは心葉の絶望となり、ななせの想いは、流人の狂気を生む、最終巻前篇にふさわしい、怒涛の展開詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一番救われないのは、ななせちゃんよね...。自信はなくても、芯のしっかりしたいい子なのに。
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怒涛の最終編、前編
なんでこの物語に出てくる人達はこんな苦しくて、苦しさにもがいて生きてるんだろう
可愛らしい不思議な遠子先輩、彼女も沢山のものを抱えているのだと知ることができる
そして、遠子先輩の両親のこと
遠子先輩の秘密か紐解かれるように、心葉君の心労が増え悩みが燻る
誰も彼もがみんな『かわいそう』だ
この物語の終焉は、絶望なのか希望なのか -
読んでてものすごく心苦しかった。下巻ではどうか全員が幸せになって終わってほしい。
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流人くんが父親の生まれ変わりだとか言い出したあたりから頭が混乱した。
ななせを選ぶことはバットエンドルートなんじゃないかって勘ぐってしまう、、。 -
完結への上編。
ぐいぐい引きこまれます。 -
遠子先輩の家族事情にも驚愕したけれど、それじゃあ心葉くんはずっと遠子先輩の私情のために書く事を求められていたのか、本当に心葉くんのことを思ってのことではなかったのか…と少し哀しい気持ちにもなる。心葉くんの優しさに傷つけられるであろうななせちゃんも、ただみんなが可哀想でならない。