Walhalla―ヴァルハラ― 賢者の食卓 (一迅社文庫アイリス)

著者 :
  • 一迅社
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本棚登録 : 39
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758040853

作品紹介・あらすじ

「あなたの為だけに、僕は生きる」10年前に降り注いだ流星雨が原因で天涯孤独になった諸星昴。ショックで心を閉ざした昴を救ったのは、天才科学者の嵯峨紫苑だった。しかし昴がビーストに変身し、紫苑の家族を殺してしまったことで、2人の均衡は崩れる。紫苑に支配されることで生きる意義を見出す昴と、そんな彼を所有する紫苑。世界を救うために旅をする2人を待ち受けるものとは!?鮮烈の近未来アクション、第2弾が登場。

感想・レビュー・書評

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  • 2011年3月2日読了

    今回はビーストやイグドラシルの謎に迫る…というよりは、この時代・状況の中での人の良いところ・悪いところみたいな部分がメインだった気がする。なので、ビースト関連で言えば『渡り』が行われたことと作為的なものが関わっている…くらいかな。あの蟲で構成されたカラスは一体なんなんだろう…(;一_一)
    お話のキーポイントはやはり北欧神話に関わっているので、想像するだけで楽しいなー\(^o^)/

    さて、メインであるドクター・タニヤはなんかオトメンでしたね(笑)
    優し過ぎるがゆえの罪というか…彼自身も辛い思いをしていて、それにつけこまれちゃうのがね…(/_;) タニヤは潔癖すぎる部分もあるのに、そこを断れないっていうのが切ない。きっとその報いが、タニヤよりもやはり親を求める子供たちの姿なんだろうな。

    昴のドMっぷりにも拍車がかかっているような気がしますが(笑)今回はカッコイイ紫苑よりもかっこ悪い紫苑の描写が多くて人間味溢れてましたね\(^o^)/ お世話する昴と相まって新婚夫婦のようでした。
    罪悪感を覚えるシーンよりも世話焼くシーンの方が多くて、また昴を許容する紫苑のシーンも多くて幸せだった。まさに愛憎は紙一重ですね!!!

    次で完結なので、彼らの旅を最後まで見守りたいと思います!

  • 彼らは罪悪心と羞恥心に潰されて、ビーストであることに『逃げる』のではないだろうか。そしてビーストであることは、大きすぎる罪を背負って人として生きるよりも、きっとずっと楽なのだ。一度逃げた後、戻ることは難しい。逃げることを選んだ者は、戻れない。
    「人であることをやめたとき、人は『獣』になる」
    (P.45)

  • 2巻があったんだと思った作品。
    こうした感じで進んでいくんだろうなと思った。
    最終的な到達点はまだ読めない。
    図書館で見かけたら借りるかもしれないが、見かけなければ探そうとは思わない、ぐらい。

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