陽だまりのニーノ (1) (REXコミックス)

  • 一迅社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784758069267

感想・レビュー・書評

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  • てっきり人生に疲れた安仁屋にだけ飼い猫が幼女に見える話かと勘違いしていたのだけど、普通に他の人にもニーノの姿は見えるのね


    仕事をテキパキとこなす安仁屋は一方で猫に癒されたいという本質を理解していない。同僚にも空気を読んでない言葉を投げてしまうほど
    そんな仕事人間が実は猫を飼っているというのは面白いギャップ。ただ、彼の場合は亡くなった姉が飼っていたからという仕方ない理由があるのだけど

    消極的な理由で飼い始めたから猫への愛が薄い。それどころか、部屋を荒らされペースを崩される為に愛着も持てない
    その感傷や感情を重視しない姿勢が仕事にも向けられてしまうのは痛々しいけど、彼は自らの経験から感情を表に出せば助けて貰えるわけではないと知っているという背景があるようで。彼の冷淡さを酷評の対象とするのではなくきちんと理由があるのだと納得できる作りになっているのは良いね

    そういう背景が有り、人の感情に疎くなっているからこそ、言葉を話せず何故か人の姿を採っているニーノの無垢な表情が安仁屋に姉との思い出を振り返らせるきっかけとなるのだろうけど
    泣いたり、助けを求める弱さを捨ててしまった安仁屋。そんな彼には人の助けが絶対的に必要なニーノの姿は失ったものを思い出させるものとなるのかもしれない

    ……だからって、幼女な飼い猫とかやっぱり厄介以外の何物でもないのだろうけど。見た目が幼女なら服は必要だし食べ物も与えなければならない。でも、行動は猫そのものだし言葉も通じているか怪しい
    それらは安仁屋のストレス要因となり、仕事にも影響してしまう。これこそ安仁屋が第一話で危惧していたような事態

    その象徴的シーンがニーノがコーヒーミルを壊してしまった場面
    安仁屋にとって姉や父と自身を繋ぐ大切なアイテム。それを壊してしまったニーノは安仁屋の日常を壊す存在に他ならない

    仕事でもミスが生じ安仁屋にとって大変な事態
    ここで自分達を頼れと同僚達が言う流れは良かったね。本来は会社の仕事なんだから何もかもを一人で責任を保つ必要はない。けれど、合理性を追求しすぎたからこそ安仁屋はその点を忘れていたのだろうね

    他人を頼る事で自分の不足に気付けた安仁屋。これは何も仕事の話だけではないはず。ニーノが巻き起こす騒動に一杯一杯になっている現状、この点についても他人を頼る必要があるのだろうけど……
    最後に現れた影はそういった存在になってくれるのだろうか?

  • 『同居人ーー』みたいな話をお願いします!
    と言われたのかな。
    んー、同じテイストのお話だと、読む意味あるのかな? って思ってしまう。
    絵は凄く可愛いだけに、残念。

  • いやいや

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