苫米地英人、宇宙を語る

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 299
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758411493

感想・レビュー・書評

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  • 著者の苫米地英人さん、メディアでよくお見かけしますがあまりちゃんと意識したことがありませんでした。計算言語学者、認知心理学者、脳科学(または機能脳科学、脳機能科学)者、の方とのこと。上智大学英語学科を出て三菱地所入所後、カーネギーメロン大学で計算言語学関係の博士号を取得後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、などを経て、現在はドクター苫米地ワークス代表、というなかなか不思議な経歴の方。脳科学者というイメージですが、情報科学よりの方なのでしょうね。ただまたまたよくわからないのが、肩書にある天台宗ハワイ別院国際部長、チベット仏教カギュー派傳法(でんぽう)大阿闍梨、とのことで、僧侶でもあるようです。なんだかうさんくさいにおいがプンプンしますが、詳しく知らないのでよくわかりません。ただ、本を注文した後、非常に大量に短いスパンで本を出している方だとわかり、勝間さんのように内容の薄い本を大量生産している方じゃないかと思い後悔しましたが、なかなか面白い本でした。基本的に、仏教の唯識を科学的な言葉で語っている方、という印象です。

    内容な非常にインパクトがあり、以下のような主張が繰り広げられます。
    ・宇宙は寂しいから存在している。
    ・時間は未来から過去へ流れている。
    ・脳が無くては宇宙はない。
    ・認識する我々の存在がなければ宇宙は存在しないのです。
    ・ビッグバンは未来の人間が起こした。
    ・時間は我々情報的な存在が未来に生み出したものであり、その未来から時間は過去に流れているのです。

    説明が簡潔なのであまり納得感はないし少々うさんくさい気もしますが、直感的には言っていることは正しい気がします。私も良く、我々観測者のいない永劫の宇宙って何の意味があるのか、ということをよく思いますが、そうした感覚への理論的な答えを与えられているような気がします。

  • 表紙で興味をそそられてしまい、即買いしました。プロローグから宇宙に対するスコトーマが外され、一気に抽象度の高い世界へ連れて行ってくれます。もう、どんどん深みにはまっていきましたね。
    基本的には難しい話をわかりやすくかいてくれてますが、専門用語も登場してくる為、読み止めて、咀嚼し、また読み進めて、また確認して・・・とそんな場面も繰り返しありました。それでもなぜか疲労感よりも圧倒的な爽快感と充実感で一気に読み終えてしまいました。
    終盤にはオウムの話やスピリチュアリズムブーム、脳トレブームの話になり、なるほどなぁと納得。最後は、著者の別書でも語られている、「一人一宇宙」と「空」のお話で自由になる方法と幸せになる方法で締めくくられています。終始Dr.苫米地の凄みに触れっぱなしで、関心させられまくりでした。すごすぎます。

  • 苫米地先生の中でもかなり満足度の高い本

    てか神wwwww

    さすがにもっかい読みますw

  • ・時間は未来から過去に流れる
    ・認識する人間の存在がなければ宇宙は存在しない

    よくわかんないけど、すごい

  • 経典(きょうてんぼん)、あるいは神本(かみぼん)だ。しつこく書いておくが私は苫米地英人の人間性を信頼したことは、ただの一度もない。だからこそカテゴリーに「苫米地英人」を設けていないのである。それでも否応なく彼のアクロバティックな知的アプローチに魅了されてしまう。

    http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20101116/p9

  • 宇宙はなぜ存在するのか?創造主とは誰なのか?
    なるほど、かなりの説得力のある説明だ。
    ここまで分かりやすく説明できるところに、頭の良さを感じる。

  • 苫米地英人宇宙を語る 角川春樹事務所

    なんと読みやすいのだろう
    時間は未来から過去に向かって流れるなど
    こうした一般常識から程遠く
    複雑で難しい内容を
    気を散らさずに疲れることもなく
    読み進んでしまう
    ここまで噛み砕ける全体観がすごい
    ホーキングの本と同じぐらいに
    行き渡って欲しい本だと思う

    序章を読めばほぼ全容がわかり
    一番ワクワクできるところだ
    二章までは面白いがその後急に
    トーンダウンしてしいき
    三章以降は読まなくてもいいぐらいだ

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著者プロフィール

認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。
カーネギーメロン大学博士( Ph.D)、同 CyLab フェロー、ジョージメイソン大学C4I&サイバー研究所研究教授、公益社団法人日本ジャーナリスト協会代表理事、日本外交政策学会会長、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO 兼基礎研究所長。マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社、財務担当者としてロックフェラーセンター買収等を経験、三菱地所在籍のままフルブライト全額給付特待生としてイェール大学大学院計算機科学博士課程に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学と人工知能の世界最高峰カーネギーメロン大学大学院博士課程に転入。計算機科学部機械翻訳研究所(現 Language Technologies Institute)等に在籍し、人工知能、自然言語処理、ニューラルネットワーク等を研究、全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員、早稲田大学研究院客員教授などを歴任。また、晩年のルー・タイスの右腕として活動、ルー・タイスの指示により米国認知科学の研究成果を盛り込んだ最新の能力開発プログラム「 TPIE」、「 PX2」、「 TICE」コーチングなどの開発を担当。その後、全世界での普及にルー・タイスと共に活動。現在もルー・タイスの遺言によりコーチング普及及び後継者として全世界で活動中。一般財団法人サヴォイア王家諸騎士団日本代表、聖マウリツィオ・ラザロ騎士団大十字騎士。近年では、サヴォイア王家によるジュニアナイト養成コーチングプログラムも開発。日本でも完全無償のボランティアプログラムとして「PX2」と並行して普及活動中。

「2023年 『新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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