- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758412407
感想・レビュー・書評
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なんとなく図書館で手に取ってみた。
皆さんのレビューを読んで、本当にあった話だと知って驚き。
安中遠足は日本のマラソン発祥なんだ!
今でも続いてるって、本の内容より今はそっちに興味深々。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最後まで楽しく読めた。
同じ遠足(とおあし)に参加するお侍の、いろんなお話がなんとも楽しい。最終章の最年少と最年長のお話が微笑ましく、幕末の不穏な時代を忘れさせる楽しい本です。 -
図書館で目に留まった“まらそん”の文字。
時代物の小説は読んだことないけれど、とりあえず借りてみた。
5つの話からなる連作短編。読みやすく、面白いだけじゃなく、ウルっと涙を誘う話もあり、読んでよかった。
高低差1000メートル以上を駆け上がるなんて、箱根駅伝5区走者もビックリだなーなんて考えてしまった。
著者の別作品も読んでみたいと思わせてくれる作品だった。 -
さくさく読めて、感動、爽快、笑い色々ある。エンターテイメント!って、感じがした。楽しかった。
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読み終わった後、爽やかになる。
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殿様の思いつきで安中城から熊野神社まで走ることになった武士たちの物語。面白かった!ネットで調べたところ、板倉勝明が遠足を言い出したことも、参加者のうちの2人は2回も走ったことも、初日の遠足のゴールにゴールを記録する宮司が間に合わなかったことも、本当にあったことのよう。
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遠足(とおあし)を巡るあれこれ。乱心か?と思われたいきなりの「遠足」宣言。戸惑う家臣達に相反して浮き上がってくる様々な人情に、小気味良かったり、ほろりと来たり。古き時代の日本は人情に溢れこんなにも良き人達が集まっていたか、と思いましたが、最後を読めば集まるのは良き城主だからこそか、と思い直し。明るければ良い、だから松明を灯す、その優しい発想が生まれる城下は家臣含め賑やかだったに違いなく。女の怖さ、男の愚かさ、友情、家族愛に師弟愛。諸々含めて爽やかな読後でした。私としては超高速参勤交代より面白かったです。
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侍のマラソンって刀をさしてないといけないの?
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映画化されたと聞いて。
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藩主板倉勝明の命により50歳以下の藩士は7里7町の上り坂を走る羽目に。
参加者それぞれの悲喜交々。
最後の章のオチが絶妙。
私は最後の風車の槍が1番グッときました。
ずっと槍を交えて戦い負けてきた栗田。しかし死んだ勘兵衛が、気を抜くとすぐに負けてしまうからとか日々鍛錬していたことを知る。栗田が諦めず攻撃し続ける事が逆に弱点であったと息子から聞かされ、想いを馳せる。
逢引の妻が作るご飯が余りにも美味しくなく、「この嫁の飯を一生食っていかねばならぬのかと思うと心がふさぐ。」という一文に胃袋で掴むとはこういうことかと合点。 -
ニューイヤー駅伝、箱根と冬はマラソン!と手に取った一冊。お殿様の言い出したマラソン大会=遠足に出るいろいろな人々のストーリーが繋がって最後の心地よいどんでん返し。時代劇苦手だけど楽しく読めました。
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戦のない泰平の世、群馬県の安中城では武士の体力回復に遠足が行なわれる。
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安中藩の安政遠足を題材にした、
『超高速!参勤交代』の土橋さんの2作目です。
でも…、何となくだけど、
『超高速!~』の二匹目のドジョウを狙っての?、
1956年公開の『まらそん侍』のリメイクありきの、
企画先行だったのかな~??
『超高速!~』の焼き直しのよぅな作風でもあり、
全体的に、うまくまとめ過ぎて、小ぶりな感じに。
悪ぃとこはなぃけど、特出すべきとこもなくて…、
ふつぅ…かな~。 -
図書館で借りているので、予約した本がどのタイミングで手元にやって来るのかは自分ではほとんど調整できない。
そのような状況下で、息が詰まるようなヘビーな内容の作品の合間に読んだので気軽に楽しく読めた。
(何しろ「ナイルパーチの女子会」(柚木麻子)の直後であり、これから「朝が来る」(辻村深月)と「お引っ越し」(真梨幸子)が控えているのだから)
ただ、単純にお口直し的に軽くて良かったと評しているわけではない。
読み易くて面白くてジーンときて、最終章では落涙。
読んで良かった。
国内でのマラソンの発祥とも言われている「安政遠足(とおあし)」という史実をベースにしている。
現在も同じコースを走るマラソン大会が行われているということを何となく知ってはいたが、本書を読んで改めて調べてみた。
仮装していない人の方が少ないくらいの人気大会である。
来年エントリーすることに決めたのは本書のお陰。 -
連作短編5編
安中藩主の思いつきで始まった遠足.それぞれの武士のこだわりや想いが,走ることで露わになったりほどけたり,藩主板倉勝明の手の中?で踊ってるのかもしれない,藩主も思った以上の得難いものを得たようで,得るところの多い遠足だった. -
五つの短編が、最後にひとつにまとまる話でした。
何だか、よく分からず走っていると、最後に「そうだったのか」と、やっぱり殿様は偉かった。と思えました。
最後の話を、もう少し膨らませてくれると、もっと面白くなったのでは?
他人に傷つきながらも、他人の心に救われる、そんな関わりがほっこりと思えました。 -
幕末の安中藩藩主、板倉勝明が御触れをだした。50歳以下の藩士は安中城から碓氷峠の先の熊野権現神社までの七里七町(約28.3km)の遠足に参加すべしと。
遠足の中で繰り広げられる悲喜こもごも5編。
1.遠足
2.逢引き
3.隠密
4.賭け
5.風車の槍
思いの外、人情話であった。 -
サクサクっと読みました。