素晴らしき国 Great Place

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 175
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758414265

作品紹介・あらすじ

未体験の本格時代浪漫、ここに開幕!
どうして争いは起こるのか?
どうすれば争いがなくなるのか?
戦いは何も生まず、悲しさだけが残り、国はただ荒れ果てていく――。
誰もが穏やかに豊かに暮らせるように、戦国時代を文字通り終わらせた者たちがいた。

豊臣秀吉に仕えた武将の家系に遺されていた一枚の絵。
そこに描かれている肖像画とうり二つの女性が語り始めた。
この絵を描いたのは、後世に明智光秀と呼ばれた人物だと。そして……。
かつて美濃の国と尾張の国の境目、木曽川の支流である二似見川のほとりにあった。
その豊かで閉ざされた地には、争いがなく穏やかで豊かな〈素晴らしき国〉を造るための礎となる人材が育てられていた。
そこで育った、智慧と力と様々な能力に長けた者たちは、〈素晴らしき国〉を実現できそうな、国を治める強い力を持った者の元に送り込まれ、その手助けをする。
たとえば、織田信長に嫁いだ女や明智光秀のように――。

感想・レビュー・書評

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    なんだかちょっと不思議な本です。小路幸也の本は沢山読んできましたがその読んだ本の中にこの本と似た様なのはありません。なんだファンタジーか とくくってしまうのもちょっと違いますね。史実に基づいているお話も少しだけあるのでしょう。でもやはりこのお話は不思議です。小路幸也62歳(たぶんw)またもや新しい分野の作品を生み出すつもりなのだろうか。でも,今のところは今までの作品ほどには 面白くは無いです。頑張って!

    しかるに この作品の結末がなんとも中途半端であることは,読者はもとより小路幸也自身もそう思っている事でしょう。なので,今回のこの短めの物語をベースにして近い将来に大河小説に発展させて書き直してしまったりする様な 気がしない事も無い事ではない? 笑う。すまぬ。

    (全く独りよがりの余談かもしれないが,この物語の重要なキャラのプロフィール/設定が,僕が先日読んだ誉田哲也作の『妖しの・・・シリーズ』の超絶ヒロインに限りなく似ている=僕にとってはとっても面白い作品なのだ!!)

  • 長い長い物語の序章、なのだろうなぁ。
    読み慣れず薄さの割には時間を要したが
    この先が楽しみではある。
    [図書館·9月15日読了]

  • 戦国史実の人物が、実は裏側からつくられていた…
    ファンタジー歴史ミステリー

    本作はプロローグで続きがあるのですか?

    ラストで現代に戻って、子孫と絵の人物のやり取りの話などがほしかった感じです

  • 冒頭のつかみは好き。
    過去と未来の肖像画に描かれた、うり二つの女性。
    どういうつながりなのか、気になって止まらない。
    でも、なぜそこにその人が出てくるんだ。。。
    そして、語られる過去の物語。
    だんだん、あれ?ってなってくる。
    その、「素晴らしき国」の思想にだんだん不安が、、、
    うわぁ、ごめんなさい、そういうの、私には無理かも。
    とはいえ、過去の誰が誰とどうつながっていくのか、どうやってそうなっていくのか、面白い展開が待っていそう。
    なんだかんだいって、きっと、次も読んでしまうのだろうな。


  • …で?

  • まずは考え方を知る、といったところ。
    好きな作家さんでなければ、途中で読むのをやめてたかも。
    いつもどおり読みやすい文体なんだけど、動きがない。

  • 物語の始まりで終わりました。続きがあるのでしょう。

  • 明智光秀の子孫と思われる男性が邂逅したひとりの女性 
    彼女は、男性の家に代々受け継がれてきた「絵画」に描かれた女性に瓜二つだった。 
    「ふじみ」と呼ばれる彼女から語られた驚くべき真実 それは、戦国時代から始まった・・・。 
    美濃国に密かに作られた<いよの国>。そこには「素晴らしき国」を創るべく集められた人々が暮らしていた。
    彼らは、戦の絶えないこの国を「素晴らしき国」とすることが出来るのか? 
    ある手段をもって「企み」を描く ここで、続編を匂わせて話はおしまい。 
    続編あるのかな? 
    「ふじみ様」が「ファウンデーションシリーズ」の「R・ダニール・オリヴォー」に見えてきます。 

  • それでどーなったの?って急に終わったしまいましたが、素晴らしい国・平穏な国って戦わず争わず誰の命も無駄にせずそして国として栄えて富んでいるそんな理想的な国を誰もが夢見るのだろうけど…
    仲間が増える仲間を守りたい傷つけたくないと思う、地域の仲間、日本も仲間、地球も同じ仲間、私たちは同じ世界で生きている仲間、そんな風に誰もが考えれば争いはなくなるのだろうな

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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