残光 (ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 385
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758430616

感想・レビュー・書評

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  • 煩わしくて途中で読む気なし

  • うむむ、残光?わかるような... 人間関係は最後まで解らず、深いところの根本の因果関係は掴めていないのだけど、複数の人間の状態が短いスパンで解り話が途切れない。息をつかせず迫ってくる展開なのに最後があまりにあっさりでだから残光なのか?

  • ススキノ探偵シリーズを読んだ後だと
    背景があれこれ見えてきて面白いが、
    未読であれば微妙なのかもしれない。

    他の人も書いていたが、
    「俺」を違う観点で見れるのが興味深い。

    あと、青柳の背景や組織の腐敗部部分をもっと掘り下げてほしかったと思う。
    そういう意味でストーリ自体はちょっと物足りない。

  • 再び伝説の始末屋 榊原健三が登場
    ススキノ探偵シリーズの「俺」「高田」「桐原」「相田」「松尾」も事件に巻き込まれ、ヤクザと腐敗しきった北海道警を相手に始末をつける。

    しかし、恵太はしっかりしずぎでは?父親譲り?
    この子の将来はどうなる?

  • これは便利屋シリーズに入れたいくらい。面白くてヤバい!

  • ちょっと疲れが残る。
    何がどう良くないと言う訳では無いんですが、
    榊原の行動の歯に物が挟まった具合が、
    何とも・・・。

    それと、何時もの「俺」「高田」「桐原」「相田」「松尾」達も
    出てきます。
    そういう意味では、東直己作品を否応なく意識させられて、
    良いんですが、逆に言うと、ススキノ探偵シリーズなのか、
    あるいは他のシリーズなのか、ごっちゃになってしまいました。

    つまらないとか、良くないとかいう訳ではないんですが、
    そういう意味で、なんか、ちょっと違和感。

  • 北海道の伝説の元始末屋、健さん。
    愛すべきものに立ち上がる男度。しびれるね。恰好いい。

    探偵はバーにいるシリーズの俺、松尾、果ては高田まで登場。
    このリンクも読者には嬉しい限り。

    このハードボイルド、何よりもテンポが良い。後半でダレそうなものだが、映画のカット割のような切替の早さ。
    読者を惹きつけるね。

    こういう地元に根付くローカルものって、読んでて心地良い。

  • これも北海道を舞台にしたサスペンス。北海道警はかつてから裏金つくりなどで腐敗の巣窟のようなイメージがあるが、この小説ではその腐敗がきわまってやくざとつながっている設定となっている。
    そんな腐敗の中、事件に巻き込まれ消されてしまいそうな家族をたすける凄腕の男。その男の活躍が小説の中心で、奇想天外すぎる部分もあるが結構楽しめた。

  • 『守るべきものを持つ男』榊原の生き様を描いたハードボイルドだ。前作『フリージア』の続編。スピードと臨場感ある表現で決して読む人を飽きさせない。

  • おースゴイ。
    榊原さん、つおーい、コワーイ、やさしい。
    高倉健の映画をみているようであった。
    あ、古い?

    おなじみの登場人物たちを
    別角度から見るのはおもしろかった。
    それぞれの立場とそれぞれの言い分。
    それぞれの性格。
    みんなそれぞれの生き方がある。

    「俺」ってそんな風にみえているのぉ・・という感じ。
    なんか、いいとこなしやん。
    「ああ、あのデブね」って言われるんだぁ。
    と、ちょっとビックリ。
    でも、マジメなんだよね、妙に。
    高田なんて、声だけで大いに活躍なのにぃ。

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著者プロフィール

一九五六年札幌生まれ。本郷幼稚園中退、本郷小学校卒、東白石中学校卒、札幌東高等学校卒、小樽商科大学中退、北海道大学文学部哲学科中退。
現場作業員、ポスター貼り、調査員、ガードマン、トラック助手、編集者、広告営業、コピーライター、受刑者など諸職を転々。
一九九二年『探偵はバーにいる』(早川書房)で小説家としてデビュー。同作は、一九九三年『怪の会』激賞新人賞受賞。
二〇〇一年『残光』(角川春樹事務所)で日本推理作家協会賞受賞。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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