新公安捜査 (ハルキ文庫 は 3-6)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 104
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758433952

感想・レビュー・書評

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  • 神奈川県警と警視庁と警察庁、公安と捜査刑事、警察族議員、公安調査庁、内調、IR誘致。。。このシリーズは、事件のバックボーンに複雑な関係があり、微妙なバランスの利害関係も読み進めるうえで見えてくる。主人公は蛍橋でもなく鹿取でもなく児島でもなく、3人のせめぎ合いの渦によって展開していく。そして今回は腹を探り合う蛍橋と鹿取の横で、児島の攻めっ気が捜査を解決に向けて好転させていくところが面白かった。

  • 新公安捜査 シリーズ第1弾

    都庁での爆発事件に駆り出される児島要をはじめとする捜査一課三係。

    螢橋は過去に監視対象となっていた人物が、新島で白骨遺体となった事案を田中警視長から任される。

    都庁爆発事件では、公安の監視対象でもあるタカ派の石橋知事が、警視庁公安部を抱き込み、刑事部の捜査は難航。

    新島の事案では殺害された被害者の身辺から、利権争い関連で大物政治家の影が。
    また石橋へ繋がるルートが見え隠れし、やがて2つの事件の裏にある大物政治家の確執が明かとなっていく。 


    シリーズの序章ともいえるもので、黒幕へ捜査のメスが入るにはまだまだ時間がかかるよう。

    シリーズを完読しないと何ともいえないかも。

  • (組織からはみ出し気味とはいえ)警官としての正道を歩む熱い児島に羨望のようなものを感じる蛍橋と、公安刑事のやり方に反感を覚えながら蛍橋個人に心惹かれる児島。

    今作では蛍橋が完全に児島の熱さにほだされる結果となりました。事件の結末がすっきりしない分、登場人物たちは相変わらず魅力的。

  • yonda...

  • 都庁シリーズ第1弾。都庁で爆発事件が発生し・・・
    最初は、北朝鮮シリーズに比べて物足りないかなとも思ったけれど、今度の敵もなかなか。
    螢橋と田中の信頼関係にグッとくる場面もあり、鹿取も含め彼らの過去のいきさつも気になってきたかも。

  • 日本を舞台にしたインテリジェンスものはどうしてもネタが北に偏りがちなのですが、いつものネタには無い面白さを提供してくれました。ただ、どちらかと言えば公安ものと言うよりは、捜査2課ものですね。

  • 都庁での爆発事件と新島の白骨死体。
    警視庁捜査一課強行犯三係の児島要と神奈川県警公安二課の螢橋政嗣。
    最近、はまってる警察小説と読み始めたのだが、よく分からない。
    結局、流し読み(とりあえず読んだ)で終わった。

  • 2009年の51冊目。

  • 「ハマのホタル」も3部作で終わりかと思っていたら、帰って来ましたっ!
    しかも、新たな敵を迎えて。
    闘う敵は変わっても、蛍橋を始め、児島、鹿取、田中ら主要人物も健在。
    中でも、初作「公安捜査」で蛍橋と並んで主役をつとめた児島の成長ぶりが何とも言えない。
    ちょっと癖のある登場人物たちに好き嫌いが分かれるかもしれないが、この毒々しさもなかなか楽しい♪

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著者プロフィール

一九四九年生まれ。高知県出身。関西大学法学部卒。二〇〇〇年、『公安捜査』で作家デビュー。同シリーズの他、「捌き屋」「男の詩」「CIRO︱内閣情報調査室」「麻布署生活安全課 小栗烈」シリーズ、『禁忌』『烏合』など著書多数。

「2020年 『捌き屋 行って来い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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