母子草―立場茶屋おりき (ハルキ文庫 い 6-15 時代小説文庫)
- 角川春樹事務所 (2011年8月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758435826
感想・レビュー・書評
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出会いもあれば別れもある。
立場茶屋おりきの仲間になるかと思えば、惜しまれながら去って行く人もいるけど、だんだん増えてくる仲間。
その仲間が変わっていったり、成長したりするのを見ながら、私も仲間になった気分。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
父親に置き去りにされていた芳樹、父がようやく帰ってくる。
仇討ち姉弟のその後。
蓬莱屋親子の話。
八文屋の卵づくし。
如月鬼一郎(馬越右近介)の突然の訪問。
京の都々井の御亭の巳之吉引き抜き話。
こうめと鉄平との祝言、そして大地震。 -
3月5日~7日
父親の時蔵に置き去りにされた芳樹が、「立場茶屋おりき」で暮らしはじめて、ひと月あまり。皆とすっかりなじんだ矢先、ばくちに手を出して江戸追放と決まった時蔵が、芳樹を迎えにやって来た。おりきは、二人の門出に、心尽くしの祝い膳を用意したが・・・・・・。(「母子草」より)。表題作他「斑猫」「藤の雨」「蛇苺」の全四話を収録。苦難にあっても、皆で力を合わせて懸命に生きる人びとの、涙と笑いと意地と誇りを描き切る、書き下ろしシリーズ、第八弾。 -
おりきシリーズ最新刊です
おりきの周囲の人物の性格が際立ってきました
短い短編なのに、沢山の人生を拝見ました! -
第八弾
特に何というわけではないが、何故か内容が好きである。
今回も短編四話で、それぞれこれまでの係わりのある人物も登場する
派手さはないが、何故か記憶に残る。 -
シリーズで読んでいますが、登場人物ひとりひとりが本当に生き生きと描かれていて、読了後は心が温かくなります。四季の花や料理がさりげなく出てきて、女性作家ならではの優しさも感じます。
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小さな事件は毎日のように、大きな事件も忘れた頃にやってくる。
そしてたくさんの人との出会いと別れのくりかえし。
零細企業経営者としての心構えを学ぶには、とても勉強になる一冊だと思います。