- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758437905
作品紹介・あらすじ
よもやの途中棄権-箱根駅伝で久しぶりにシード落ちした修学院大だが、まったくめげていない。走水剛は、同じ三年生の圧倒的エース・相生の背中を追いつつ、日々ぐいぐいと走る。以前の剛を凌駕するほど生意気で、かつ美少年の後輩・飛松をはじめ、優秀な新一年生を迎え気合い満々だ。チームとしては、もちろん予選会を突破しての箱根出場!そして剛自身は「山上り」の5区を走る!!彼らの目標は果たして実現するのか-。青臭さ全開で思わず胸が熱くなる大好評シリーズ、待望の第三弾!
感想・レビュー・書評
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修学院大学は、昨年の箱根駅伝5区途中棄権の影響で、箱根は、予選会からの
出場となった。
走水剛は3年目のシーズンを迎えた。
走りながら何を考えて走るのか・・・
走水は感謝の気持ちを考えながら走っている。
愛すべき歩とと一緒に走れば、ハートは暑くなっても体に余計な力が入らない。
あぶさん監督が掲示板に定期的に乗せる訓話
・失敗のほとんどの原因は自滅、自滅とは諦めだ、諦めなければ成功する
・本番に強い、弱いなどというが、他の協議に比べて長距離にはそれほど関係がない。
プレッシャーに弱い性格でも十分に戦える。
予選会は3位の好成績で本線への切符を手にする。
しかし、同級生であり、エースでもある相生が父親を復活させるため、農家を継ぐために部を辞めてしまう。
走水は慰留するが彼の決心は固く、大学を去ってしまう。
昨日はどこにもありません
そこにあなたの立っていた
そこにあなたの笑っていた
昨日はどこにもありません
剛は5区の山登りで箱根路を駆け上る
中学校時代の同級生の時崎とともに
あぶさんの熱い言葉をもらい5位でタスキを受けた剛は、デッドヒートを繰り広げながら
芦ノ湖のゴールを目指す。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
走水剛、大学三年の箱根駅伝。
前の年(前作)惜しくもシード落ちしてしまって
今回は予選会からの立ち上がり。
ついにやってくれましたね !
剛が走る箱根駅伝初の完走ゴール。
喜びに終わったのもシリーズ中で初でした。
それにしても、登場人物たちの名前がね
珍しすぎてとってもユニークなんです...。
確かにお正月の箱根駅伝を観ていると
珍しい名前に出会うことはあるように思いますけれど
三十万さん みそまんさん
曲木さん まがりぎさん
相生さん あいおいさん
本怖さん ほんぶさん
これが部員仲間...主人公の走水(はしりみず)にしてもで
珍しい名前の登場人物はまだまだいましたけれど、こんなに
珍しい名前ばかりが揃う駅伝部員がいる大学というのも珍しいですね。(笑) -
大学陸上部長距離部門で仲間と箱根駅伝を目指している主人公3年目。前年は途中走者の棄権で襷が繋がらず悔しい思いをし、この年は予選会から。下積みから頑張ってきて悔しい挫折も経験して、そろそろ活躍しなくちゃね、という巻。前巻では当日のそれぞれの選手の動きなどが詳しく描かれていたけれど、今回はそれはなく本人の走りに集中。
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箱根大学駅伝話後半。この人の文章は、さらっとしすぎていて印象に残りにくい。なかなか良い物語だと思うのに、もったいない。
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話が進むにつれて熱さが増していっている気がする。
ランナーとして、走る意味や体罰の賛否など考えさせられる事も多かった。