君のいた日々 (ハルキ文庫 ふ 7-1)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.50
  • (5)
  • (9)
  • (7)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 133
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758439015

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 主人公の加部春生は去年妻の久里子を病気で亡くし、今だにめそめそしていて、一人息子で高校生の亜土夢にも呆れられています。そして妻の久里子も過労死で夫の春生を亡くしていて、亡くなったその日の朝に、昨夜の小さな喧嘩がきっかけでちょっとした意地悪をしてしまったことを悔いています。
    1章ごとに交互に主人公が入れ替わり、同じ人物がパラレルワールドのように登場し、物語が進行します。妻を失った夫と、夫を失った妻の、それぞれの優しさが溢れる感動の物語です。ずいぶん泣きました。

著者プロフィール

1962年福岡県生まれ。千葉大学教育学部卒。95年「午後の時間割」で第14回海燕新人文学賞、98年『おしゃべり怪談』で第20回野間文芸新人賞、2000年『夏の約束』で第122回芥川賞を受賞。その他の著書に『ルート225』『中等部超能力戦争』『D菩薩峠漫研夏合宿』『編集ども集まれ!』などがある。家族をテーマにした直近刊『じい散歩』は各所で話題になった。

「2022年 『団地のふたり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤野千夜の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×