なでしこ日和: 着物始末暦7 (ハルキ文庫 な 10-7 時代小説文庫)
- 角川春樹事務所 (2016年8月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758440288
感想・レビュー・書評
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着物始末暦 シリーズ7
頑なだった父親の許しを貰えた、余一とお糸。
お糸の母親の形見の小袖を着て、祝言を挙げられる事に。
ここへきて、余一と、井筒屋の関係がわかった。
知っているのは、余一の昔馴染みの六助のみ。
しかし、血が血を呼ぶのか、余一と腹違いの弟、井筒屋の愁介は、近づきつつあった。
面白くなってきた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あー、よかった。
お糸と余一の思いが通じ合ったものの、父親の許しが得られず、の前巻の続きが読めた。
本音を素直に伝え合うシーンは愛おしくてならない。
お糸のために用意した帯の刺繍や、撫子柄に込めた思いの読み解きなど、余一の思いの深さがわかって胸に沁みる。
ご隠居にスパッといかれるシーンは爽快だけど、綾太郎はそんなに立派な旦那だったかなあ、と。褒められたのは余一とはいえ。
次巻も楽しみ。 -
認めてもらえて良かった良かった。とりあえず。
おみつは良い子なんだろうけど…
やっぱり…ちょっとね -
2021.10.09
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202104~5/全10巻まとめて。着物始末職人と彼をとりまく人々との物語。良く言えば人間らしいんだけど、性格の嫌な部分が目につきすぎて登場人物達があまり好きになれなかったのと、恋愛話ターンにあまり魅力を感じずハマるまではいかなかった。奉公人おみつが一番苦手。六助の特殊能力設定も必要に思えなかった。話によってメインになる登場人物が変わるタイプの短編なので、別話・別視点だけど同じエピソードが再三出てきたり、時系列でみるとわかりにくい時も。とはいえ、巻を重ねるごとにキャラ達への多少の愛着もわき笑、若旦那綾太郎達の成長もみてとれ、全巻面白く読めた。巻末に着物柄説明が入っている趣向も良い。
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なんやかやと、大隈屋の邪魔をしてはお玉を手に入れようとしてる京都井筒屋江戸店の愁介。
先先代のスキャンダルをネタに、揺すってきた。
こうなれば、後藤屋の大旦那に引き合わせて、本当の意味でのお玉を手に入れる狙いを叶えてお玉から目を逸らそうとする綾太郎。
秘密裏に話を進める。
今回もお玉にアドバイスされ、後藤屋大旦那のお眼鏡に叶うべく、着物を一工夫。
殺人事件な度はおこならいこのシリーズだが、着物を商売にする店が着物を商売にする店が主軸となるため、いろいろな雑学がふんだんに盛り込まれる。 -
ちょっと間があいて7作目を読みました。綾太郎がなんかいい男になってたな。
お糸の父親の娘を想う気持ちがずーんときた。 -
ひとまずは、お糸ちゃん、おめでとう!
それにしても、お嬢さん大事と言ってるわりに猪突猛進で軽率なおみつには、頼むからもう少し落ち着きなさい、と嗜めてやりたい。 -
おみつちゃんが大活躍ですね。