親子たい焼き 江戸菓子舗照月堂 (ハルキ文庫 し 11-7 時代小説文庫 江戸菓子舗照月堂)
- 角川春樹事務所 (2018年7月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758441858
感想・レビュー・書評
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シリーズ3巻目。
上の子てどうしても後回しにされて我慢させられがちだけど聞き分けのよい良い子の長兄郁太郎の良い子さの理由が生来の気性もあるでしょうが生さぬ仲が影響しているのは間違いないのでせつなすぎました。
江戸時代と現代人の自分では感覚が違うのかもしれないけど辰焼きを鯛焼きとマイナーチェンジして照月堂で本格的に販売するには辰五郎の店が元祖として売り出してからでないと筋が通らないと感じてました。
矜持ある久兵衛ほどの職人がそんな筋が通らないことをするかな?とちぐはぐな印象です。
だからかタイトルのいい話風のお話が正直盗人猛々しいと思ってしまいました。
冒頭のなつめお嬢さん念願の職人修行初日への下働き夫婦の心尽くしにお礼の一言もなかったことにも読んでいてもやっとしてしまいました。
使用人とはいえ江戸に引き取られた幼少の頃からお世話になっている2人に気まずい思いをさせるばかりでなつめ自身は夫婦の心尽くしに対して気遣いをみせない。主人公の自分のことばかりな印象がどうしても際立ってしまう冒頭のシークエンスで読み進めるのが少し気が重くなりました。
シリーズ3冊目まで読んでみてこのシリーズは主人公のなつめお嬢さん自身は手痛い失敗があまりなくでも周りが優しくふわふわで事態が都合よく進みすぎるシリーズなのか~て感じです。
全体的にはいいなと感じる部分やおもしろい物語と感じる部分も多いのですが、都合がよすぎたりちぐはぐだったりもやっとさせられたりとちょっとしたところが気になってしまい手放しでたのしめないのが少しもったいないシリーズです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本郷で、菓子店の開店準備中の辰五郎。
照月堂の主人、久兵衛は鯛焼きが、考えた辰五郎の店より早く評判になってしまい、申し訳なく思っている。
その上、何やら辰五郎の辰焼き刃物真似だと中傷する輩がいるらしい。
氷川屋のお嬢さんしのぶとなつめは、そんなことは関係なく友情を育む。
波乱の匂い立つ第3巻。 -
201808/
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照月堂で菓子作りを手伝い始めたなつめ。ライバルからの妨害工作や、問題が起きて……。なかなか面白くなってきた。もっと尼さんが出てほしいなー。