菓子屋横丁月光荘 丸窓 (ハルキ文庫)

  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 382
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758444132

作品紹介・あらすじ

大学時代のゼミの仲間たちと、隣町の農園を訪ねた大学院生・遠野守人は、
その晩、友人・田辺の母の実家に泊まって、自分と同じく家の声が聞こえる田辺の祖母・喜代との再会を果たす。
古民家〈月光荘〉の管理人となり、早一年。
古い町並みの温もりに包まれ、人と繫がる楽しさを知った守人は、このまま川越の地で働きたいと考えるようになっていた。
その矢先、守人はすべての縁に導かれるように、自分の曽祖父が家の修繕を得意とする大工だったと知り……。
感涙必至のシリーズ第四作。

感想・レビュー・書評

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  • 月光荘シリーズ第四作目。

    ファンタジー要素が加速しすぎて、ちょっと「あれ?」ってかんじになってきちゃいました。
    あと色々守人に都合良すぎるかんじが。

    とはいえ、朗読会のお話がとても良かったです。
    影絵や蝋燭の明かりを想像するとワクワク。とっても素敵そう。
    実際にこういう朗読会あるなら行ってみたい!

  • ほしおさなえの菓子屋横丁月光荘円窓を読みました。
    シリーズ四巻です。六巻を先に読んでしまったので前後する形になりましたが、良かったです。
    月光荘だけではなく、主人公のお祖父さんの事や、鎌倉が出てきたりして、また鎌倉に行きたくなりました。(^-^)

  • 今の繋がり、過去の因、未来への絆……縁とは本当に不思議なものだと感じます。

  • 人と家、人と人、それ以外も、繋がりあいながら成長していくものなんだよね。信じられる、信じあえることがきっと大切。

    ずっとプラス方向に進むのは現実的ではないかもしれないけれど、心地よく読めるのはやっぱりありがたいな。川越にとどまらず、川島とか鎌倉にも行きたくなっちゃいます(笑)

    …内向的なことは、決してネガティブなことではないと思うんだ。

    2023年 やっと(^^; 10冊目。

  • 2023/04/10 読了。

    図書館から。

    三日月堂で出てきた朗読会のメンバーが出てきて、
    ワクワクしました。

  • 失ったと思っていた先祖との繋がり、家たちとの交流、田辺君のお祖母様、川越で見つけた生きていく場所、色々なものが繋がり拓けていく。よかったな、守人。月光荘をどのように活かしていくのかこれからも楽しみ。みんな良い人たちだけど、特に田辺君すごく良い奴。

  • シリーズ第四弾。

    すっかり“三日月堂シリーズ”の姉妹シリーズとなっている感がありますが、今回は朗読グループ「ちょうちょう」が登場。月光荘で影絵を取り入れた朗読会を開催して大盛況でした。
    一方、川越で働きたいと意向はあったものの、何をしてよいかわからない状態だった守人ですが、月光荘のオーナーから、今後月光荘をイベントスペースとして本格的に運営するとの事で、それに携わる業務を打診され、まさに“できすぎ”の流れになってきました。
    安西さんや愛菜さんの難しい家庭問題にも触れられていましたが、基本月光荘に関わる人達は良い人ばかりですし、彼女達が企画に携わっている時はとても楽しそうで、そういう場所があるって良いですよね。
    読むたびに川越の魅力が伝わってくる本書ですが、第三話に出てきた鎌倉にも行きたくなりました。
    かなり昔ですが、鎌倉へは何度か遊びに行ったことはあって、毎回すごく楽しかったという思い出があるのですが、「鎌倉文学館」は知らなかったので是非訪れてみたいですね。

  • 勝手に最終巻と思っていたが?
    実際には、職業として成立しない感はあるけれど、そこは著者のワールドかと。

  • シリーズ4作目は主人公守人君がいろいろ決めて行き、話が結構展開。これで終わりかなって雰囲気。川越がほんと、魅力的に書かれているのに感心する

  • 月光荘管理人の遠野守人のお話。
    この巻では、前巻でつながった川島町の人たちとさらにつながりを深めつつ、守人の道が開けていく。
    守人自身も、ご先祖様の一件で自分のルーツを意識したためか、自分の過去、失った両親との思い出を受け入れていけるようになる。
    そんな感じで、物語が動き始める予感が漂う。

    月光荘をイベントスペースにする構想もすすむ。
    朗読会が催される。
    朗読会の様子もだいぶ描写されているのだけれど、…何かどうしても既視感が。
    今まで読んだいくつかの小説と混乱してきそう。

    それにしても、月光荘って男性だったんだ。
    一人称が「ボク」なのは、守人だけでなく、私もびっくりした。

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著者プロフィール

1964年東京都生まれ。作家・詩人。95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞優秀作受賞。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』が、第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年から刊行された「活版印刷三日月堂」シリーズが話題を呼び、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞するなど人気となる。主な作品に「菓子屋横丁月光荘」シリーズ、『三ノ池植物園標本室(上・下)』など。

「2021年 『東京のぼる坂くだる坂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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