思い出牡蠣の昆布舟 はるの味だより (ハルキ文庫 さ 28-1 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 84
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758444385

作品紹介・あらすじ

薬売りだった父を亡くした、はる。
一つ年上の兄は、口入れ屋から奉公先を紹介してもらい、その支度金ではるを親戚に預け、江戸へと旅立っていった。
十年の月日が流れ、江戸からやって来た絵描きの彦三郎の絵に、生き別れの兄の姿を見た彼女は、兄と再会すべく江戸へと旅立つ。
彦三郎の世話で、かつては人気の一膳飯屋だったものの、
偏屈者の治兵衛が継いでからすっかり寂れてしまった「なずな」で、住み込みで働くことになるのだが……。
慎ましくも美味しい庶民の料理、そして彩り美しい江戸の四季の中、一生懸命生きる人々を描く時代小説の開幕!

感想・レビュー・書評

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  • 必ず迎えに来ると言って、親戚に預けて出て行った兄の消息を絵師の彦三郎が兄の似顔絵と兄から預かったお金を持って、主人公はるに届けてくれます。はるは絵師の彦三郎の人柄を頼って、江戸に出ます。「なずな」という一膳飯屋を彦三郎と「なずな」の店主の治三郎などに助けられながら、昔、お父さんが作ってくれた味を思い出しながら始めます。余談ですが、預けられていた親戚も温かい人々で良かったです。

  • 作中と今の季節がぴったり重なって、冷たい空気と料理のあたたかさを感じながら読んだ。はるの生真面目さがとても可愛らしくて応援したくなる。そして他のみんなもとてもあたたかい。やさしい、ではなく、あたたかい。それがとても好き。
    そしてなにより料理が美味しそう!素朴なのに丁寧さが溢れていてお腹が空く…納豆汁飲みたい…
    シリーズ4冊あるようで、続きが手元にないのが悔しい…はやめに集めて一気読みしよ…

    お兄さん、なにしてるのかしら。

  • 続きが読みたい!!

    ほのぼのと、しんしんと・・・はふはふと(笑)。

    熊さん八つぁんがそろったし。

    次巻が楽しみ!

  •  札幌生まれ、佐々木禎子さん、初読み作家です。「思い出牡蠣の昆布舟」、はるの味だよりシリーズ№1、2021.10発行。兄寅吉23歳を探すため、下総から町絵師彦三郎に連れられて江戸に来たはる22歳の物語。花川戸「なずな」の料理人として治兵衛に雇ってもらいことに。素直で優しい春を中心に常連たちが憩う「なずな」。とてもいいシリーズに出会うことができました。佐々木禎子さんのファンになりました。

  • 夢見がちでふわりと甘い内容。だからこそ皆がふんわり優しくて暖かい。
    お店やっているのにあまりお金の心配してなかったりと地に足ついてない感はありますが、ふわふわしている所が魅力になってます。

  • 初めての著者の本、初めて表紙を見て買った本。
    どんだけの牡蠣料理かと思って読み始めた。
    多分シリーズになるんだろうなぁと思っていますが、誰かのシリーズ本に似ているような気もしないでもない。
    もうちょっと独自性が欲しいと言ったら失礼か…。

  • 甘いな

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著者プロフィール

1992年雑誌JUNE「野菜畑で会うならば」でデビュー。BLやファンタジー、ホラー、あやかしものなどの様々なジャンルで活躍中。

「2017年 『ばんぱいやのパフェ屋さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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