菖蒲ちまき 木挽町芝居茶屋事件帖 (時代小説文庫 し 11-17)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 90
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758445351

作品紹介・あらすじ

暦が夏を迎えた頃。芝居茶屋かささぎは、美男で評判の喜八や弥助目当ての女客や、料理人・松次郎が作る小料理を求める客で今日も賑わっていた。
季節のおすすめ、茗荷料理の評判もいい。しかしそこへ、茗荷ばかり食べさせて、物忘れにさせる気だと騒ぎ出した客がいた。
他の客たちも不安な顔をし始めたとき、「それは迷信だ」と武家の中間らしき男が割って入ってくれた。藍之助と名乗るその男、目下人探しをしているそうで……。
重版出来大人気シリーズ、第三巻!

感想・レビュー・書評

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  • 今回は吉良家に仕える元旗本奴の人物が(・・;)

    そして、既に時代遅れになってしまっている主従関係や殉死が扱われていて、ふむふむと。

    戦国乱世は遠い昔。憧れるのは構わないのですが、巻き込まれた方は、当時は良くても、過去は振り返りたくないかもしれないなぁと思って読んでました(まさに厨二病、黒歴史)

    この後に赤穂浪士に仇討ちの対象にされてしまう吉良さんが、自分に仕える中間に、その無意味さを説くのは皮肉な結末だったかも知れないなぁ。

    続きではそこまで書かれるのか、気になります!

  • 毎回美味しそう…
    続きが気になる。

  • シリーズ3作目
    今回は蘊蓄がこれまでより多かったです。勉強になりました。
    茶飯が気にりました。ヘルシーで美味しそう!

    藍之助が組頭との関係について、昔はよくあったみたいに聞くんですが、本当かなっていつも半身半疑になります。
    まぁ、お手紙残ってたりするみたいなので、本当なんでしょうね。。
    藍之助が喜八と弥助も生まれてる時代が違えばきっと、みたいに言われて面白かったです。
    また、吉良上野介が出てきててちょっと不穏だなと思いました。確か前作にも名前だけ出てきてたよな。。今回藍之助の上司としてがっつり出てきてたので、ちょっとこの先も出てきたら怖いなと思いました。

    今回初登場の寅次郎が好きだったので、食えない人だけど、情報収集係としてこれからも登場してくれたら嬉しかったですが、残念です。
    寅次郎初登場場面から、あ、こいつ信用しちゃダメな人だと思いました。
    そういうところが好きでした。いいキャラだったのに残念。。

    あと!三太郎が来た時の喜八が可愛かった…。急に弟面になって可愛かった…。
    あと!あと!別に組頭でもない喜八にいつまでも仕えている百助と弥助も良かったです。

  • 202301/腐向けというかそっち寄りを匂わせる描写が目立ってきて微妙かも。ユニークな設定だけど、解決の為に芝居仕込む無理矢理感もちょっとなぁ…ってなってきた。面白いんだけど、好みではない感じ。

  • 店も結構軌道にのってて鬼勘とも上手くやっているので安定してる感じ。
    不穏な気配はありつつも、お芝居と美味しそうな料理がある内容で気軽に読めました。

  • 毎回楽しく読んでいます。
    次巻が待ち遠しいです!

  • 何かと難癖をつけてくる巴屋という料理茶屋。
    街で噂の凄腕の人探しを生業とする男の行方を必死で探す客がいた。

    親の代の旗本奴と町奴の闘争が、子の代になって再び事件を生みそうな気配。
    シリーズ3作目。

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著者プロフィール

篠綾子/埼玉県生まれ。東京学芸大学卒。『春の夜の夢のごとく 新平家公達草紙』でデビュー。主な著書に『白蓮の阿修羅』『青山に在り』『歴史をこじらせた女たち』ほか、成人後の賢子を書いた『あかね紫』がある。シリーズに「更紗屋おりん雛形帖」「江戸菓子舗照月堂」など。

「2023年 『紫式部の娘。 1 賢子がまいる!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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