おむすび縁結び 食堂のおばちゃん(15) (ハルキ文庫 や 11-17)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758446136

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  • 食堂のおばちゃんシリーズ15冊目。
    姑の一子と嫁の二三、助っ人の皐が切り盛りする、はじめ食堂。
    今日も食堂は、美味しい料理と常連さんの語らいで賑やか。
    今回は、若き者たちの人生への旅立ちへの一歩が見えてくる。
    第一話 おむすび縁結び ・・・千歳と団の結婚式は簡素なれど、
      清々しい。メインディッシュは、千歳の実家と団の実家の
      美味しいコラボだった。若き二人の未来に幸あれ!
    第二話 グラタンの遺伝子・・・友の告別式から始まる話は、
      高齢者問題、遺伝子の話。そして霊能者の助言!?
    第三話 ニラ玉は、人騒がせ・・・二三の懸念は、実母の癌での早世。
      そんなときに娘の要の健診再検査。まさか遺伝子?
    第四話 どうする、タケノコ!?・・・春の味覚を味わいながらの
      話題は健康と薬膳。そんな中、千歳の困惑が。そしてつばさ。
    第五話 真実の参鶏湯・・・半年休むことになるラーメンちとせ。
      二三は千歳とつばさにある提案をする。
    <巻末>食堂のおばちゃんのワンポイントアドバイス・・・レシピ集。

    優しい心遣いが味付けになる大衆食堂での、人情話短編集。
    おにぎりではなく、おむすびなのが良かった、第一話。
    霊能者の話はなんか他力本願で、好みではなかったなぁ。
    また、緩やかに皆が年齢を経ているのがわかります。
    一子の年齢、二三の仲間からの高齢者問題だけでなく、
    梓や三原もこんな年齢かと思ってしまうし、
    足利やつばさの母も将来のことを考えています。
    そして若い者たち。つばさだけでなく、万里もはなも、
    未来へのステップ上り始めている様子が見えます。
    でも、その拠り所としての、はじめ食堂はまだ健在でいて
    ほしいです。

  • 日替わり定食が肉系と魚系の2種類もあって、ワンコインの丼や小鉢も2種類。700円って、本当にやってける?心配になる(笑)
    今回は婚活食堂的な占い師登場に、はじめは詐欺とかじゃない?と思いながら読んだけど違った。ファンタジーは初めて?
    次あたりは万里の独立あたりかな。

  • 今回も面白かった!ほうれん草とゆで卵のグラタンいいなぁ、美味しそう。みんな経験を積んで成長して旅立っていく。そろそろ大きな展開がありそうだなぁ。次も楽しみ!

  • 2024.01.30〜02.01
    レシピ本としての1冊になりつつある、このシリーズ。
    水戸黄門の印籠みたいなものなのかな。同じ表現が出てくるのは。シリーズとして15巻まであれば、それも当然か。
    「ランチで750円」だから、近所にあったら行ってみたいです。ただ、常連になって、プライベートにまで突っ込まれるのは、遠慮します。

  • 今回もお腹が空いた。登場する人達のお話しも進んでいく。面白かった。

  • この食堂に来る人みんな幸せになっていくー♡そして今回は二三さんの母の愛も!#読了

  • 今回はちょっとオカルトな話があって、てっきりぼったくられるのかと思ったら、本物の力の持ち主で、驚きました。要の検査結果も良好でホッとしました。

    万里もついに独立を視野に入れ始め、はじめ食堂から本当の意味で巣立つのもすぐかもしれませんね。

  • 15冊目となった。ほんの少し変わってきたが、今回は何も変わらない。こういう店が近くにあれば週に2回ぐらいは通うだろう。しかしこういう店、あるようでないなあ。
    一子はもう80代後半か。いくらなんでもそろそろリタイアでないのかと思うが大丈夫なのか。その時はどうするのか。もう万里が戻るのは無理なんだろうなあ。要と結ばれるかと思っていたが、そうはいかないのか。作者も迷っているか。
    なおオカルト風の話は、このシリーズには余計だった

  • 本作で、あっと言う間に15作。
    芽キャベツのアンチョビガーリック炒めは美味しそうだったなぁ...
    第三話「ニラ玉は、人騒がせ」だけがちょっと違和感を覚えた。

  • 「はじめ食堂」は料理と人情味が魅力の店。料理を
    通してお客に日々笑顔を届ける傍ら、近所の
    ラーメン店の主の結婚式に出席したり、家族の
    病気の心配をしたり…。レシピも掲載。

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著者プロフィール

1958年、東京都江戸川区生まれ。早稲田大学文学部卒業。松竹シナリオ研究所で学び、脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年、『邪剣始末』で作家デビュー。2013年、『月下上海』で第20回松本清張賞を受賞。その他の著書に「婚活食堂」「食堂のおばちゃん」「ゆうれい居酒屋」シリーズや、『風待心中』『ゆうれい居酒屋』『恋形見』『いつでも母と』、共著に『猿と猿回し』などがある。

「2023年 『婚活食堂9』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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