苫米地英人コレクション3 「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!

著者 :
  • 開拓社
3.54
  • (41)
  • (71)
  • (57)
  • (22)
  • (11)
本棚登録 : 1093
感想 : 84
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758970532

作品紹介・あらすじ

異能の脳機能学者にしてオピニオンリーダー苫米地英人の名著復刻シリーズ第2弾! 復刻にあたって書下ろしの「特別付録」を収録。苫米地英人ファン必携の永久保存版。第2回刊行(3巻、4巻)は、認知科学者ならではの斬新な発想から、読者の生き方を変える2冊。現代人を「常識」や「ニセ情報」のウソから解放し、真の能力を発揮する道を示す!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 自分がずっと考え事をしてるようなタイプだから参考になった。ワークがあったりもするから頭の中がモヤモヤしてたり、ずっと迷って手につかないという人には読む価値がある本だと思う。

    本の中で「自分が何をすれば他人が喜ぶだろう?」と考えることでやりたいことが見つかるとあったりと普段気にしないような面白い内容がちらほらある。

    個人的には他者が云々よりやりたいことをやり続けた結果として他者から評価をもらうことで相手が喜ぶとかを意識し始めるものでは?と思ったりもした。
    違う考え方と分かると内容がより面白く感じたりするから考える読み物としても良かった。このテーマ自体は、相手が求めてることに答えるだから仕事の構造みたいだと思ったりもした。

  • 感情に振り回されたり、モヤモヤがあるときに読むと、頭がスッキリ整理されます。
    ここ最近読んだ中で、1番気付きが多かったかも。
    またゴミが溜まったら、再読したい。

    ・未来が過去を作る。未来によって過去が変わるので、未来から見れば失敗はありえない。
    ・感情に振り回されるのは抽象度が低いから。視点を上げゴールを持つことが大切。
    ・幸福感はゴールにしないこと。幸福感はゴール実現における副産物であり前進のモチベーション。

  • 自分のモノサシをしっかり持ち、ゴールを決めることが大切。そして、自分が何をしたら相手(他人)が喜ぶだろうという視点で考えることが、頭のゴミをキレイにする近道。

    ゲシュタルトの話も興味深かった。
    物事を全体と部分との双方向で認識し、抽象度を上げて知識を増やして、ゲシュタルトを拡張していく。
    良いアイデアを出すことは、このゲシュタルト同士の組み合わせによってのみ可能になる。

    タモリさんとかは、いくつかの拡張されたゲシュタルトをもっている。だから、街をブラブラしてるだけでその場に適した面白いコメントが言えるのだろう。

  • ・情報量が多い状態を、抽象度が低く
    情報量が少ない状態を、抽象度が高い。
    情報が少なければ物事を特定できない分、大きな括りになる=抽象度が上がる

    ・感情に振り回されないためにも抽象度を上げる必要がある。目指したいゴールを定め、局所的なことではなく大局的に考えると感情に振り回されない。

    ・ゴールは現実の地続きではなく、現状の外に設定しないと今のモヤモヤは変わらない。

    ・嬉しいや楽しいといった感情は、出来事の結果として生まれる気分。

    ・自分を定義しようとしても他者の情報の寄せ集め。自分は他者の情報、自分以外の人・モノ・場所・組織に関する情報でできている。

    ・アビダルマ仏教学では、時間は未来から現在、過去へと向かって流れていると考える。

    ・やりたいことが見つからないなら、自分は何をすれば他人が喜ぶだろうか?という視点で考える。自分か何をしたいかではなく、何をすれば喜ばれるか?という発想なら自分がやりたいビジネスは見えてくる。


    個々の主張はわかるが、全体論としては主張が矛盾してるように感じる。
    環境を変えることで、初めて過去のモヤモヤを解消するキッカケが生まれる。
    自分のやりたいことではなく、他人のためにできることを考えて行動する。
    他人からの押しつけられた情報ではなく、自分のやりたいことに目を向ける。
    そう言いつつも、自分は他人からの情報でできている、という。

    他人からの情報が何かを認識したうえで、自分が本当にやりたいことを見出す。そして、自分が幸せを感じるには、自分が他人に喜ばれることを探しましょうってことかな?

  • 抜粋メモ

    感情は「暑いから汗をかく」「寒いから歯の根が合わずにカチカチ鳴る」というような生体反応、


    抽象度が低い人は感情に支配されている


    感情を娯楽として味わうという時点で、すでに抽象度が上がっている


    それでも感情が波立ったときは、その波のもとが何であるかを内省的に吟味します。これを「止観」と言います。


    本人にとっての理不尽度が違う


    自己責任感の大小


    ショックな出来事に対して「自分にも責任がある」と考える人は、心の傷が深くならない。


    私たちは生きていく以上、さまざまな理不尽を引き受けていかねばなりません。それが生きていくということだからです。


    すべての病気は自己表現である


    「全部相手が悪い」と他人を責めるだけの人は抽象度が低い人


    「自分」を定義しようとしても、使える情報はすべて「他者」の情報。ということは、「自分」とは、「他者の情報」でできているということ。「自分」とは、「他者との関係にまつわる情報」が寄り集まったものなのです。


    つまり、自分自身の価値観だと思い込んでいるものが、実は他者から刷り込まれた価値観であり、自分のモノサシで生きていると思いながら、本当は他人から与えられたモノサシで生きている。それがあなたの真の姿なのです。


    「 1年の半分をハワイで過ごす」ことが「自由」だという考えのなんと不自由なことでしょう。ハワイに行かないとその人は自由を感じることができないのですから。そもそも「ハワイ」と「自由」が結びついているのがメディアの刷り込みの結果です。ハワイと自由とはなんの関係もありませんよね。


    他人からの刷り込みで、他人と同じものを求めて、他人と同じ人生を生きようとしている。みんなそのことに気づいていないのです。


    モヤモヤの原因
    比較

    仕事の成績とあなたの価値とはなんの関係もない

    競争

    「常識のモノサシ」


    周囲の目


    「自分は他人の目にこんなふうに映っているんだろうなあ」というイメージは、あなた自身がつくりだしているということ。


    自己イメージがプラスであれマイナスであれ、私たちは自己イメージに沿うように思考し、行動します。


    ブリーフ・システムとは、自己イメージから生まれた信念(ブリーフ)にもとついて思考や行動が決定されていくことを指します。


    失敗体験の反芻は頭のゴミです。


    失敗の事実は認識しながら、失敗によって自己評価を下げないということが大事になります。


    まま、「こんなのは自分らしくない。もうしないぞ」と考えます。


    部下が失敗したときに、「君らしくないな。君はほんとはもっとできるんだから」という声がけをすべきです。


    自分の能力に対する自己評価のことを「エフィカシー」( efficacy)と言います。

    エフィカシーの低い人には「できる道筋」が見えない。

    エフィカシーの高い人には「できない理由」が見えない。

    うまくいったときや、よいことがあったときは、「自分らしいな」「当然だ!」でいいのです。高い自己評価、プラスの自己イメージ、高いエフィカシーに沿った成功なのですから、うまくいったのは「当然!」なのです。

    「あなたに何かを言う相手は、昨日までのあなたの過去にもとづいて話をしているのだ」ということです。


     本当にやりたいことをやって生きていくには、高いエフィカシーを維持していくことが必要です。


    あなたの自己評価を下げる相手は「ドリーム・キラー」(夢を潰す人)です。


    夢を他人に話さないこと。釈 が言った「自帰依自灯明」、つまり「自らを拠り所にする」のです。「今ここにいる自分」を拠り所とし、自己評価とエフィカシーを自分で決めていくのです。

    「なりたい自分の未来の姿」「心から望むゴール」と関けいのない情報はすべてゴミです。


    しかし、勉強でも仕事でも「やらされ感」でやり続けることは非常に危険です。  なぜなら、「やりたくないけど、やらないといけない」「我慢しないと、食っていけない」という考えが、あなたのセルフ・エスティーム( self esteem)を深く傷つけることになるからです。


    実は、人間の脳には、自己犠牲しても他人のためになるなら幸福を感じる特殊な機能が備わっているのです。  その脳の部位は前頭前野眼窩内側部と呼ばれる場所です。


    「自分が何をすれば他人が喜ぶだろう?」という視点で考える


    本音の want toをスタートのブースターにして、抽象度を上げていきます。


    ●ゴールは必ず現状の外に設定する。


    現状の外にゴール設定 →新しいコンフォート・ゾーンを高い臨場感でイメージ→ホメオスタシスが変化 →コンフォート・ゾーンがゴール側に移動 →スコトーマがはずれる」


    現代の日本においても、恐怖の感情を克服できるかどうかでゴールを実現できるか否かが変わってきます。


    「最初にゴールまでの道筋が見えている必要はない。道筋が見えているならゴールと呼べない」


    「歩く」という動作一つをとっても、言葉で正確に記述することはできません。


    言葉で物事を順次直線的に記述、思考することにはおのずから限界があるのです。

    部分を順に追うだけでは全体は分かりません。全体が分かることで部分が分かるのです。

    「部分が全体をつくる」という考え方がスタンダードでした。いわゆる構造主義の考え方です。

    全体と部分との双方向の関係を「ゲシュタルト」といいます。

    ゲシュタルトによって事象を認識する能力を「ゲシュタルト能力」といいます。

    本当に頭のいい人は、必要に応じて論理的な構築力を使い、また必要に応じて論理を超えることができます。

    ゲシュタルト能力を高めているということが、頭がいい人の思考法の秘密であり、ひらめきを生む秘訣なのです。

    「人が思いつかないようなアイデアを出せるようになりたい」というのなら、抽象度を上げて知識を増やし、ゲシュタルトを大きくしていくことです。そして、課題を頭の中に放り込んでおくのです。


    答えを求めて下手に筋道を追うといけません。「ひらめき」は論理からは生まれません。「ひらめき」を生むのはゲシュタルトです。

  • 筆者の優秀な頭の構造のまま書き物に認めているので、読み手のギャップが、大きいのだと思う。途中如何にも読み手を慮るような表現があるが多くの読み手は煙に巻かれたような印象でその実、実用書として必要な読み手の共感が得難い一冊となっているように思う。本書には幾つかヒントとなるようなフレーズがあるが全般の印象が上述の通りであるので説得力を得るのは難しいと思う。残念な一冊である。

  • ゴールを明確に思い描けばそこに寄与しない感情(この本ではゴミ)を線引きして捨てられるぞ、って本。
    持病がら、脳内の思考がとっ散らかりやすいのでKindle Unlimitedにあったこの本を手に取ってみたが思ってたのとはちょっと違った。
    この本でいう捨てるべき感情は怒り、恐怖、普通(他者のモノサシ)という基準から生まれる不安、ひいては喜び楽しみもらしい。
    途中のミニワークで「あなたが最近幸せを感じることはなんですか?」と問われ、「少し早く家に帰ってご飯食べながら攻殻機動隊観ることかな〜〜」と考えてたら直後に「あなたの脳はゴリラ/サル並です」と盛大に煽られることになる。
    真の人間たるもの、自分以外を幸福にすることで幸せを感じるものらしい。まあ、そういう幸せも、なくは、ないけど…
    あとゴールの設定は理想的な状況でなく、現状の外におくのがコツだそう。ここらへんはOKRと少し似てるかも。アプローチは違うけど。
    会社辞めたい人向け?に書かれてるからかやたらと会社の外を例に出されたけど今の会社を楽しめてる人であれば別に社内での目標にしても良いと思われ。
    恐怖するくらいなら動け、そして考えるなってのはこれまで読んだ本にも書かれてるけど全くその通り…悩まずに動く。
    ひらめきのためにはいろんなモノコトに対して"能動的に"興味を持ち知識を蓄えることが大事、そうすればゲシュタルトが拡張するそう。
    とりあえず「ゴールに必要な感情以外許可しない」を意識してみようかな〜それこそ人間じゃないみたい。

  • 長々、ダラダラという内容で実質10ページぐらいの価値しかない。

  • 順を追って書いていて、分かりやすい。
    言われてみればその通りなのだけど、苫米地さんの方は、整理して書かれているので、とても分かりやすい。

  • 自分の中で名前がついていなかった習慣が『ネガティブな自己対話』だということを発見!
    元々脳がネガティブなことを強く記憶することや他人との会話中に自分の中での自己対話が3倍速で行われていること、めちゃくちゃ『だからか!』『これってそういうことだったんだ!』という発見しかなかった。面白くて一気に読了。
    脳の仕組みが面白くて自分を変えることのハードルが低くなったように感じた。
    タイトルから想像していた内容と違ったけど、いい意味で裏切られた!
    ちょうど今後のキャリアや人生について考えていて、やりたいこと・やらねばならないことの狭間でもがいていたけど、勇気が持てた気がする。
    他の著書も読んでみたいと思った一冊!

全84件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。
カーネギーメロン大学博士( Ph.D)、同 CyLab フェロー、ジョージメイソン大学C4I&サイバー研究所研究教授、公益社団法人日本ジャーナリスト協会代表理事、日本外交政策学会会長、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO 兼基礎研究所長。マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社、財務担当者としてロックフェラーセンター買収等を経験、三菱地所在籍のままフルブライト全額給付特待生としてイェール大学大学院計算機科学博士課程に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学と人工知能の世界最高峰カーネギーメロン大学大学院博士課程に転入。計算機科学部機械翻訳研究所(現 Language Technologies Institute)等に在籍し、人工知能、自然言語処理、ニューラルネットワーク等を研究、全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員、早稲田大学研究院客員教授などを歴任。また、晩年のルー・タイスの右腕として活動、ルー・タイスの指示により米国認知科学の研究成果を盛り込んだ最新の能力開発プログラム「 TPIE」、「 PX2」、「 TICE」コーチングなどの開発を担当。その後、全世界での普及にルー・タイスと共に活動。現在もルー・タイスの遺言によりコーチング普及及び後継者として全世界で活動中。一般財団法人サヴォイア王家諸騎士団日本代表、聖マウリツィオ・ラザロ騎士団大十字騎士。近年では、サヴォイア王家によるジュニアナイト養成コーチングプログラムも開発。日本でも完全無償のボランティアプログラムとして「PX2」と並行して普及活動中。

「2023年 『新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

苫米地英人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×