- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784759814682
作品紹介・あらすじ
ニセ科学批判の名著、待望の新版。ホメオパシー、セラピューティック・タッチ、ファシリテイテッド・コミュニケーションなど、近ごろ話題の代替医療を新たに取り上げ、ニセ科学の正体を再びバッサリときる。
感想・レビュー・書評
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"未来屋書店
自閉症
疑似科学・超常現象"詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
網羅的で理性的だがいかんせん読みにくい。要点をまとめて図版を多くすればかなりの良書になりそうだが。
汚染物質、曝露系の話は、公害、薬害を経て放射線障害を国家を挙げて人体実験中の日本からするとやや楽観的に感じる。過剰反応が却って害になるという趣旨はわかるのだが。 -
ニセ科学として本書で取り上げているものは順番に、魔女裁判、心霊術・霊能者、ノストラダムスの予言、UFO、バミューダ・トライアングル、衝突する宇宙の聖書物語・・・と全350頁のうち250頁当りまで続くのだが、論評する対象がかなり古臭くインチキとも言えない法螺話を真面目に論破することに何の意味があるのか、かなり悩んでしまう。大枚3000円もした本だし、何時か面白くなるかなと思い無理して最後まで読んだが時間の無駄だったような気がする。
「訳者あとがき」によれば本書の初版は1995年、その後2003年に出た大幅改定第二版が本書の原本だというのだが例え1995年と云えども旬を過ぎた話題のような気がする。アメリカでは未だに創造論者が幅を利かせる社会でもあるから、ひょっとするとこうした心基本中の基本から説き起こすべき社会背景でもあるのかとかなり好意的に解釈したとしても、それをそのまま日本で訳書を出す理由としては弱いだろう。
後半100頁になり代替医療や集団ヒステリーの話題が出てくるが、唯一、ユニークだなと思ったものはアスベスト・電磁波・PCB問題がここに括られていることだ。確かに一部の先鋭化した「反xx運動」をマスコミが喜んで取り上げることで社会問題となり非科学的な政策が取られることは日本においても「狂牛病全頭検査問題」でも経験するのだが、集団ヒステリーと括る勇気には感服だ。