- Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
- / ISBN・EAN: 9784759822984
作品紹介・あらすじ
リジーが雲売りから選んだのは、ふつうのかたちの雲。雲とのくらしには決まりがたくさんありますが、ミロと名前をつけて、毎日いっしょうけんめいお世話をします。季節はめぐり、もくもく、もくもく、ミロはどんどん大きくなって…。
感想・レビュー・書評
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小さい雲を飼う(?)ことにしたリジーは、20世紀前期の子でしょうか。家やお店(帽子屋さんはest.1928)などの風景、人々の服装が、レトロな雰囲気で素敵です。ミロと名付けてお世話するうちに、どんどん育ってしまって…「よくみかけるような ふつうのかたち」だから、表情も何もないのですが、リジーのことが大好きなのだろうな、と信じられると感じます。
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時折雲の下に虹がかかって、優しくグレーみのある世界の色の中に馴染んだ虹色がきれい。
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雲を育ててみたい
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少し不思議な出来事が、この絵本の中ではちっとも不思議じゃなく、みんな受け入れているのが好き。だって、公園に行って「雲うり」がいたら、私も駆け寄ると思うもの。リジーは、育てることの何たるかを、きちんと知っている。だからミロと名付けられた雲は、空に浮かんでも大丈夫なくらいの大きさになったし、ミロに「おっきな雲の そばにいるんだよ」って、これからの生き方(浮かび方?)を教えてあげられる、さよならとかまたねとかじゃなく、君が迷子にならないように。それから、この絵本は見返しも素敵なのです、額縁に飾られたたくさんの肖像、絵かしら、写真かしら、人以外もいっぱい。その中でもお気に入りは4本の鍵。「KEYS FOR UNKNOWN DOORS」ですって! 優しい黄色がいっぱいの一冊。
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イラストもお話しも優しい。大人もじーんとくる。