心理臨床の実際 第5巻 境界例・重症例の心理臨床 (心理臨床の実際 5)

著者 : 河合隼雄 山中康裕 小川捷之 河合俊雄

• 金子書房 (1998年12月1日発売)

作品紹介・あらすじ

具体的な場面への対応力を養う。実際体験の不足に、最新の知見や技術の補充に、知識の整理に、臨床現場の疑問や悩みに、事例を中心にした解説で、応えます。

感想・レビュー・書評

[ぱくさんの感想 · 2024年4月2日]

【目次】
『心理臨床の実際』刊行にあたって

総論　境界例・重症例とは何か
　１章　最近の心理臨床領域における 「重症例」の増加について　　　山中康裕
　　1.1はじめに
　　1.2むずかしいケースの増加
　　1.3パッシブな重症例
　　1.4PTSDの心理療法

　２章　重症例の病態水準とその治療的分類　　　河合俊雄
　　2.1病態水準
　　2.2重症例の分類
　　2.3分裂病親和型
　　2.4境界例
　　2.5未分化なもの・身体化

各論Ⅰ　境界例・重症例の心理臨床
　３章　境界例の心理臨床
　　3.1境界例の心理臨床における注意点　　　 山中康裕
　　3.2境界例の心理療法1―ユング派　　　川戸　圓
　　3.3境界例の心理療法2―精神分析派　　　衣笠隆幸
　　3.4境界例の心理療法3―折衷派　　　金山由美
　　3.5境界性人格障害を併存する摂食障害の心理療法　　　李　敏子

　４章　分裂病を背景にもつ症例の心理臨床
　　4.1分裂病を背景にもつ症例とイメージによる心理臨床　　　河合俊雄
　　4.2分裂病的危機に対する精神療法　　　武野俊弥
　　4.3分裂病型人格障害の心理療法　　　老松克博
　　4.4離人症の心理療法　　　名取琢自

　５章　その他の人格障害の心理臨床
　　5.1その他の人格障害―演技性人格障害を中心に　　　横山博
　　5.2自己愛人格障害の心理臨床　　　高石浩一
　　5.3解離性障害の心理臨床　　　角野善宏

　６章　重症神経症の心理臨床
　　6.1重症神経症の特徴と心理療法　　　山中康裕
　　6.2重症視線恐怖の心理臨床　　　小坂和子
　　6.3重症対人恐怖の心理臨床　　　大山泰宏
　　6.4醜貌恐怖の心理臨床　　　高月玲子
　　6.5重症強迫神経症の心理臨床　　　伊藤良子

各論Ⅱ　時代・文化現象と重症例
　７章　心理療法の歴史と重症例　　　河合俊雄
　　7.1心理療法と時代・文化
　　7.2心理療法と歴史性
　　7.3ユングと錬金術
　　7.4現代における癒し
　　7.5科学的・法的モデル

　８章　シャーマニズムと癒し　　　井上　亮:
　　8.1あるユタ(シャーマン)の治療風景―心理療法との比較
　　8.2シャーマンの癒しの諸相

　９章　聖娼と心理療法　　　高橋恭子
　　9.1はじめに
　　9.2西洋における聖娼の歴史
　　9.3わが国における聖娼の歴史
　　9.4女性の心理療法と聖娼
　　9.5男性の心理療法と聖娼

　10章　現代の重症例とアニムスの概念　　　河合俊雄
　　10.1重症例をめぐるトラブル
　　10.2イニシエーションの否定
　　10.3アニムスの概念
　　10.4アニムスと境界例
　　10.5アニムスの純化と癒し
　　10.6アニマとアニムスの結合

[M<Θ￥Θ>Mさんの感想 · 2011年11月24日]

総論 境界例・重症例とは何か(最近の心理臨床領域における「重症例」の増加について
重症例の病態水準とその治療的分類)
各論1 境界例・重症例の心理臨床(境界例の心理臨床
分裂病を背景にもつ症例の心理臨床
その他の人格障害の心理臨床 ほか)
各論2 時代・文化現象と重症例(心理療法の歴史と重症例
シャーマニズムと癒し
聖娼と心理療法 ほか)