手にとるように政治のことがわかる本 第3版: 選挙・国会・政党を大解剖
- かんき出版 (2002年2月1日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761259815
感想・レビュー・書評
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政治の入門書。
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小泉首相も鳩山民主党代表も、憲法改正を念頭に置いている。北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の不審船も、日本の防衛のあり方に大きな一石を投じた。憲法9条をどうするのか――「変える勇気」をもてるかどうかもキーポイントとなる。
政治と経済が不可分の関係にあることは、昔からそうだった。しかし今ほどコインの表裏のように密接不可分な時はない。政治のミスが、大不況を招く。財政再建とデフレをどう処理するのか。構造改革と景気対策をどう両立させるのか。中国へ日本企業が「逃げ」ていくなかで、どう雇用を拡大させるのか……。
これらの根本的な矛盾のなかでは、満点の正解を出すことは誰もできない。60~70点ぐらいの正答率で軌道修正しながら、日本という国の政治を安定軌道に乗せることが大切なのだろう。今の日本の経済にとっては、議論や政争の猶予はない。リーダーが決断して、一定の方向に進みながら改革を断行し、続行することが最重要視される。
グローバライゼーションの進むなかで井の中の蛙にならず、変化に対応するためには、好感度のアンテナをもつ必要がある。本書は、この数年の政局と今後の変化を予想しながら、政治の新しいコンセプトや流れをわかりやすく記述し、とりあえずこの一冊で今の日本政治の枠組みをつかめるように構成し、分析した。
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