日常の絶景: 知ってる街の、知らない見方

著者 :
  • 学芸出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761528003

作品紹介・あらすじ

室外機、ダクト、通信鉄塔、消波ブロック、ダムなど、都市をつくる15の断片。ハッとする写真とちょっとマニアックなテキストは、「私たちの〈日常〉とは何か?」という問いをじわじわと浮かび上がらせる。撮って歩いて考えてまた撮る──。その繰り返しでたどり着いた、静かな熱狂。絶景よ、そこにいたのか。

感想・レビュー・書評

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  • はちまドボク
    https://hachim.hateblo.jp/

    『日常の絶景 知ってる街の、知らない見方』八馬智 著 | 学芸出版社
    https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-book/9784761528003/

  • 本書に登場する写真は、人間が作り出してきた産物の数々を著者の視点で分類したもの。建物の避難階段、エアコンの室外機といった部分に着目した写真があったり、巨大なかつての採掘場の穴やダムの佇まいの写真がある。
    普段目にしていながら注意を向けていないものや、日常的には訪れることのない場所のものもある。日本のみならず海外の写真も含まれているが、どれも絶景と呼ぶにふさわしい風景が切り取られている。
    いずれも、工学による産物であり、現代文明を象徴するものとも言える。
    写真を撮影する人の腕前もあるかと思うが、どれも美しさを感じる。

    地球以外で育った知的生命体が、この写真をみてどんな目的で作られたものなのか言い当てられるのだろうか?あるいは、人類が地球から他の惑星に居住場所を変えた後、1000年後に訪れて同じ場所に立ったとしたら、どんな風景が広がっているのだろう?
    この写真を見ていると、時間や場所も超えた想像の翼を広げたくなる。
    とてもユニークな本。

  • 「見方をわずかに変えると、それまで見えなかった姿が次第に浮かび上がる」室外機、リサイクルボックス、擬木・擬石、パイプ・ダクト、高低差、避難階段、耐震改修、駐車場、通信鉄塔、コンテナターミナル、消波ブロック、放水路・調節池、砂防、鉱山、ダム。

  • 普段近くにあったらあんまり、
    意識してないと思うが切り取ると
    えらい写真がたくさん。
    日常生活でもたくさんありそう。

  • 視点が面白い。参考になる。

    視点についてもっと踏み込むとなおよい。

  • 構造体が見たいのね。構造美っていうか、異形感というか。後半、だんだんそろそろとダムに行っちゃう。やっぱりそっちかい!

  • 街なかで目にしていそうな圧倒される風景を集めた。
    圧倒されるな。でもコンセプトとしては、消波ブロック以降は違うコンセプトな感じがしました。楽しかったけど…

  • 面白かった。読んでいると自分も似たような風景を捉える視点を持ってるなと感じたり。読んで物事を見立てる感度が上がるような気がした。

  • ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00567070

  • 510.4/ハ

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著者プロフィール

八馬智(はちまさとし)1969年千葉県生まれ。千葉工業大学創造工学部デザイン科学科教授。専門は景観デザインと産業観光。千葉大学にて工業意匠を学ぶ過程で土木構造物の魅力に目覚め、建設コンサルタントの株式会社ドーコンに入社。土木業界にデザインの価値を埋め込もうと奮闘した。その後、デザインの教育研究に方向転換したものの、社会や地域の日常を寡黙に支えている「ドボク」への愛をいっそうこじらせた。現在は本職の傍らで都市鑑賞者として日々活動しながら、さまざまな形で土木のプロモーションを行っている。著書に『日常の絶景』(学芸出版社、2021)がある。

「2022年 『ヨーロッパのドボクを見に行こう(新装版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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