まちづくりの統計学 :政策づくりのためのデータの見方・使い方

  • 学芸出版社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761528065

作品紹介・あらすじ

行政政策にますますエビデンスが求められるなか、もはや統計の基本を知らずしてまちづくりを語ることはできない。本書は地域政策立案のための問いの立て方、統計情報の集め方、分析の仕方から、総合的な「まちの診断」方法、交通・観光・商業・人口・経済効果等のテーマ別の考え方までやさしく解説。地域の姿を正しく読み取り、根拠に基づく政策をつくるための手引き。

感想・レビュー・書評

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  • 「まちづくり」 とは簡単には手法が確立されていない、とても難しいものである。本書は、その際にデータに基づいた分析のための統計学について、基本的な手引きとなっている。各種政策・計画策定はもちろん、それらを読み解くためのコツが網羅されており、入門書としてぜひ読んでおきたい一冊。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/789411

  • 518.8||Ut

  • 統計の基本を知らずして、まちづくりを語ることはできません。
    政策立案の問いの立て方、統計情報の見方、分析の仕方から、総合的な診断方法、政策テーマ別の考え方までを、詳細に解説してくれます。
    エビデンスに基づく政策をつくるための手引きです。

  • 住む街を選ぶ上で、「どういった数字を見るべきか」「そしてそれはどこに集計結果として掲載されているのか」が記載された、街選びのお役立ち情報としても役立つ書籍。

    ・P31:子育てしやすいまちつくり
    明らかに深刻な問題は、保育所の不足である。この点については「保育所等関連状況取りまとめ」を見ると、都道府県別、政令市・中核市別の保育所関連の統計が掲載されている。
    https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_20600.html

    また、「認可外保育施設の現況取りまとめ」も都道府県別、政令市・中核市別に公表されており、わが地域、わが街の子育て環境を検討することが出来る。
    https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000159036_00006.html

    なお、家庭における男女別の家事・育児参加の時間については、生活時間を調査した「社会生活基本調査」で都道府県別の値が公表されている。
    https://www.stat.go.jp/data/shakai/2016/kekka.html

    ・P40:RESAS(地域経済分析システム)の見方・使い方
    RESASは、経済産業省とまち・ひと・しごと創生本部事務局(内閣府)が提供し、ホームページで公開されている。これは産業構造や人口動態、人の流れなどの公的統計や民間のビッグデータを集約し、マップやグラフで可視化するシステムである。
    https://resas.go.jp/#/13/13101

    ・P176:マップによるデータの「見える化」とQGIS
    https://qgis.org/ja/site/about/index.html

  • 東2法経図・6F開架:518.8A/U96m//K

  • 地域レベルの課題を解決するにあたっても、統計データの活用は大きな助けになる。この本では、政府や企業が提供している様々な統計データの概要と、それらを使った分析の事例を紹介することで、まちづくりにおける統計の活用について、概観できるようになっている。

    第I部は、政府統計を中心としたさまざまな統計データの紹介で、「人口」、「商業」、「交通」、「環境」などテーマごとに主だったデータの所在とその特徴が記されている。特に、統計データがどのように集められ、そのデータの特性(更新頻度、データの傾向など)を知っておくことは、利用にあたって大切な事であり、本書ではそれらが非常にコンパクトにまとめられている。

    第II部では、統計を使いながらまちの課題を分析していくために必要な検討と作業を、「問いを立てる」、「データを集める」、「マーケティング的調査」、「小地域統計の扱い方」というテーマで整理している。

    第III部は、執筆陣が関わった様々な事例の紹介となっており、統計データを活用した地域課題の解決のイメージを、交通、買い物弱者の支援、観光など様々なケースで知ることができる。

    この分野のイントロダクションに力を入れた本であるため、それぞれのテーマについての記述量はそれほど多くないが、データをどこから取得してくるか、分析、プレゼンテーションのためにのようなツールを使うかといった点で最低限の情報はあり、それらをもとに似たような取り組みをやってみることは、ある程度可能ではないかと思う。

    統計を使った分析について、いくつかの内容は計量経済学や社会調査の専門的な勉強をしなければ使えないものもあるが、公表データをもとにした分析で、まちの現状を概観するといった使いかたであれば、専門家ではない人たちでもある程度手が出せる時代になってきている。

    途中で「地図づくりはまちづくり」という表現になぞらえて、「統計づくりもまちづくり」(p.128)という表現があったが、そのようなデータに基づく議論がまちづくりの土台になることは大切であると思う。

    本書は、まちづくりにデータを活用したいと考えている人にとって、入口を提供してくれる本であると感じた。

  • なにこれ?統計学というよりただのその結果ばかり。

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著者プロフィール

関西大学経済学部教授

「2022年 『まちづくりの統計学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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