- Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
- / ISBN・EAN: 9784762823558
作品紹介・あらすじ
楽しい時間はあっという間に過ぎるのに,待ち時間は長〜く感じてしまうのはなぜ? そんな疑問から,高校生の時子は知り合いの大学教授を訪ねる。時間を心理学的に探検する主人公の旅が,ここから始まる……。不可解な「時間」に挑んだ心理学研究の知見を,40からなる話題,1話4頁の読み切りでやさしく解説した。
感想・レビュー・書評
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楽しい時間はあっという間に感じるし、年を取ると1年が本当に早く過ぎ去ってしまうと感じます。
時間感覚の不思議を味わって、自分の時間を大切にしたい人に時間心理学のこの本をお勧めします。
大分県立芸術文化短期大学 :
情報コミュニケーション学科(発達心理学) 教員 藤田文詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
物理学科で物理を学んだ者としては「時間の矢」と呼ばれる物理学的な時間は、ただ運動を決める座標軸の一つに過ぎないと認識していた。でも、人を含めた生き物の感じる心理学的な時間は長くもなり、短くもなる。相対論的な効果が生物という不思議な存在には、すでに内在化されているのだ。私たちは限られた時間をどのように捉え、どのように生きていくべきなのかを教えられる大変面白い本。
心理学だけでなく、物理学、生物学、認知学、脳科学、文化人類学、宗教学から文学まで幅広い視座をおいて、「時間」という切り口で幅広く書かれている。情報に生かされている現代人には、この時間的感覚を身につけることが重要なのかもしれない。 -
未読