葛藤と紛争の社会心理学―対立を生きる人間のこころと行動 (シリーズ 21世紀の社会心理学12)

制作 : 大渕 憲一 
  • 北大路書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (146ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784762826184

作品紹介・あらすじ

対人葛藤,組織内葛藤,社会的公正,攻撃性,交渉など,紛争とその解決に関する社会心理学的な研究成果を平易に解説。心理学の基礎的な知見や理論を紛争解決という枠組みの中で再体系化し,応用的な紛争解決の研究領域(政治学・法律学・経済学・経営学・社会学・人類学)に向けても示唆に富む内容を提供する。

感想・レビュー・書評

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  •  21世紀に入り、従来のさまざまな社会・文化システムの揺らぎが問題になっています。「シリーズ:21世紀の社会心理学」は、そういった問題に社会心理学の見地から取り組もうとした企画です。シリーズの構成としては、対人行動、組織行動、文化行動の主要3領域を第1巻から第3巻で、被服や交通など、それぞれの重要な個別問題を第4巻から第13巻で扱っています。

     その第12巻にあたる本書では、葛藤と紛争についての豊富な理論と研究がまとめられています。とくに、集団間葛藤のメカニズムは、集団間で起きている問題を考えるうえで大変興味深いです。たとえば、集団間の攻撃行動が強まる要因の1つに、外集団の実体性というものがあります。実体性とは、ある集団のメンバーにとって、その外集団がどれほど強くまとまっているように感じられるかという概念です。実体性が強いほど、外集団における加害者以外のメンバーの責任が重く考えられ、また攻撃した時の効果が大きいため、攻撃行動が強まるということです。

     社会改善への貢献を目指し、社会心理学の総論としても個別問題の各論としても充実した本シリーズ。社会心理学を学びたい方、個別の興味にたいして社会心理学的にアプローチしたい方にはもちろん、人や社会について知りたい方にも広くオススメです。
    (文科三類・2年)(6)

    【学内URL】
    https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000094440

    【学外からの利用方法】
    https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/literacy/user-guide/campus/offcampus

  •  私の読み取り能力がないのか、なんかイマイチ分からない、ちょっと不親切な書き方してるような気がした。

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