ワーキングメモリの探究: アラン・バドリー主要論文集

  • 北大路書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784762830945

作品紹介・あらすじ

ワーキングメモリ(WM)の提唱者の一人,バドリー教授自らが厳選した19篇の論文を収録。長期-短期記憶とWMの関係,WMにおける情報モダリティの扱い,WMと注意の働きとの関係など,今なお論争の最前線にある問題について,第一人者がどう検討・考察を進めてきたのかを辿り,その研究の全体像を窺い知ることができる。

【主な目次】
●第1部 何種類の記憶があるのだろうか?
第1章 単語系列の短期記憶:音響的,意味的,そして形態的類似性の影響(A.D. Baddeley, 1966)
第2章 短期記憶における音響的コーディングと意味的コーディングの同時存在(A. D. Baddeley & J. R. Ecob, 1970)
第3章 健忘症と短期記憶・長期記憶の区分(A. D. Baddeley & E. K. Warrington, 1970)
●第2部 複数成分モデル
第4章 ワーキングメモリ(A. D. Baddeley & G. Hitch, 1974)
第5章 新近性効果:顕在的検索を伴う潜在学習(A. D. Baddeley & G. Hitch, 1993)
第6章 ワーキングメモリの概念:その現状と予想される将来の展開に関する一考察(A. D. Baddeley, 1981)
●第3部 音韻ループ
第7章 単語の長さと短期記憶の構造(A. D. Baddeley, N. Thomson & M. Buchanan, 1975)
第8章 構音ループの探究(A. D. Baddeley, V. J. Lewis & G. Vallar, 1984)
第9章 長期学習に短期貯蔵庫が必要となるとき(A. D. Baddeley, C. Papagno & G. Vallar, 1988)
第10章 言語獲得装置としての音韻ループ(A. D. Baddely, S. E., Gathercole & C. Papagno,1998)
●第4部 視空間スケッチパッド
第11章 視覚的短期記憶の反応時間(W. A. Phillips & A. D. Baddeley, 1971)
第12章 空間的ワーキングメモリ(A. D. Baddeley & K. Lieberman, 1980)
第13章 視覚的短期記憶への干渉(R. H. Logie, G. M. Zucco & A. D. Baddeley, 1990)
●第5部 中央実行系
第14章 中央実行系:基本的な考え方といくつかの誤解(A. D. Baddeley, 1998)
第15章 中央実行系の探究(A. D. Baddeley, 1996)
第16章 認知症とワーキングメモリ(A. D. Baddeley, R. Logie, S. Bressi, S. Della Sala & H. Spinnler, 1986)
●第6部 エピソードバッファ
第17章 エピソードバッファ:ワーキングメモリの新しい成分になり得るか(A. D. Baddeley, 2000)
第18章 視覚的ワーキングメモリにおけるバインディング:エピソードバッファの役割(A. D. Baddeley, R. J. Allen & G. J. Hitch, 2011)
第19章 ワーキングメモリ:理論,モデル,論争(A. D. Baddeley, 2012)

著者プロフィール

アラン・バドリー(Alan Baddeley, PhD, FRS, CBE)
ヨーク大学心理学部教授。ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンを心理学で卒業し,その翌年にプリンストン大学に滞在する。アメリカでの5回にわたる滞在の中の最初の滞在となる。ケンブリッジ大学にある英国医学研究協議会応用心理学ユニット(APU)のポストのために英国に帰国し,郵便番号に関する研究で博士の学位を取得する。応用研究‐例えば深い海での記憶研究‐と理論的問題‐例えば長期記憶と短期記憶の区分‐を結び付ける。サセックス大学に移った後,Graham Hitchと共にワーキングメモリの複数コンポーネントモデルを提唱する。また健忘症患者の研究を開始し,これらの研究領域はスターリング大学に移り,その後ケンブリッジ大学にあるAPUに戻ったときにも続けられる。APUの所長を20年務めた後,ブリストル大学に移り,その後,現在も勤めているヨーク大学に着任する。ヨーク大学においてGraham Hitchとの共同研究を再開している。記憶研究への貢献に対して大英帝国勲章(CBE)が授与され,the Royal Society, the British Academy, American Academy of Medical Scienceのフェローである。

「2020年 『ワーキングメモリの探究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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