思考する教室をつくる概念型カリキュラムの理論と実践: 不確実な時代を生き抜く力
- 北大路書房 (2020年9月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784762831201
作品紹介・あらすじ
鈴木寛 氏(元文部科学副大臣,東大・慶大教授)推薦!!!
「新学習指導要領のベースにある考えを完全理解できる必読の書。」
新学習指導要領が目指す,AI時代を生き抜くための資質・能力とは? またその育成方法はどうあるべきか? 文科省が推進する国際バカロレアも取り入れている「概念型カリキュラム」について,単元設計から評価まで解説。学習者が事実だけでなく,批判的・創造的思考を獲得できる指導法を具体的に紹介。
【主な目次】
1章 思考する教室
授業風景
脳のはたらき
相乗的思考
知力の発達
教科特有の思考方法と実践方法
思考する教師と生徒
2章 「知識の構造」と「プロセスの構造」
知識の構造
プロセスの構造
教育者のためのパラダイムシフト
学年ごとの概念的理解の形成
3章 概念型の指導単元を設計する
学際的単元と教科専門単元の設計
概念型単元を設計するためのステップ
トピック型単元と概念型単元の比較
単元マップを理解する
学年とともに進む概念的理解
アクティビティー vs. 理解を測るための評価課題
単元の設計に関するQ&A
演繹的指導と帰納的指導
4章 概念型の授業における探究学習
探究学習
概念型授業の設計:問題とその解決策
社会科と国語の学際的授業案
授業をより概念型のものにするにはどこから始めたらよいか
5章 概念型教師の成長と自己評価
教師の態度と信念
成長する概念型教師のルーブリック
概念型授業において一人ひとりをいかすには
誤解を紐解く
感想・レビュー・書評
-
概念型授業の本の中でダントツにわかりやすい!具体例、よくある誤解など、かゆいところに手が届く一冊。この本に感謝。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まったく新たな思想のベースに基づいたカリキュラムデザインが紹介されていた。目から鱗。用語が難しく、私の理解がついていけない部分が半分以上あったけれど、おおまかな趣旨はつかめたつもり。これはさらなる研究が必要だ…。もしこの本をきっかけに、教員人生が変わったら、この本との出会いは人生を変えるものだったと、死ぬ間際にいうことになるのだろうなあ。そんな出会いであってほしい。
-
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50268008
新学習指導要領が目指す, AI時代を生き抜くための資質・能力とは? またその育成方法はどうあるべきか? 文科省が推進する国際バカロレアも取り入れている「概念型カリキュラム」について,単元設計から評価まで解説。
(生命融合科学分野 大塚正人先生推薦) -
教科書や児童書をなぞる授業に疑問や物足りなさを感じる方にぜひおすすめですにゃ
-
読書会での課題図書。コンテンツの獲得で終わることなく、そこからどう一般化させるか。一般化させるなかで思考することが「知識」で終わらず「理解」につながっていく。そのため教師は概念レンズを用いて、話題を焦点化させていく。理論としては納得することが多い。
ただ、海外の実践であるので、日本の教育にどう具体化するか。学習について、自身の考えを広げることはできた。 -
日本の社会科教育学では40年前から議論されているテーマで、申し訳ないのですが新しさを感じませんでした。が、概念型についてわかりやすくまとまっていると思います。社会科の事例、議論については『社会科授業構成の理論と方法』、『社会科授業づくりの理論と方法』がおすすめです。
-
ほぼIB。
コンテンツではなく概念化すること。
学習が転移するには概念を基に単元を構成し、それを元に逆向きに設計する。
ただコンセプトを子供たちがどのように獲得するのか。