ナラティヴ・セラピー・ワークショップ Book I:基礎知識と背景概念を知る (Journey with Narrative Therapy)

著者 :
制作 : 日本キャリア開発研究センター  八巻 甲一  浅野 衣子  藤田 悠紀子  山下 ゆかり  木場 律志  田崎 さより  藤森 圭子  改田 明子  眞弓 悦子  箱崎 琢朗  荒井 康行  藤田 純司  髙野 正子  徳吉 陽河  園木 紀子  西垣 真澄 
  • 北大路書房
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784762831423

作品紹介・あらすじ

熟練ナラティヴ・セラピストによるワークショップを再現するシリーズ第一弾。ナラティヴ・セラピーの基本的な知識や背景について,外在化する会話法,ディスコース,脱構築や質問術にも触れながら,対人援助職や初心者向けに話し言葉で丁寧に解説する。ワークによる実践の具体例やデモも一部掲載し,参加者の声も多数紹介。

◆Journey with Narrative Therapyシリーズ 順次刊行予定!
ナラティヴ・セラピー・ワークショップ
 Book I-基礎知識と背景概念を知る-
 Book II-外在化と再著述を深める-(仮題)
 Book III-豊かな描写を目指す-(仮題)
 Book IV-海外のセラピストに学ぶ-(仮題)

感想・レビュー・書評

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  • 【蔵書検索詳細へのリンク】*所在・請求記号はこちらから確認できます
     https://opac.hama-med.ac.jp/opac/volume/460771

  • 著者のワークショップは何度か参加していて、また、「基礎知識と背景概念」ということであるので、きっと内容は知っていることなんだろうと思いつつ、「復習がてら」に読んでみた。

    たしかに、こんな話し、聞いたことあるし、いろいろな本で読んだことがある。つまり、「知っている話し」のはずなのだが、頭のなかで、いろいろなピースがつながって、大きな絵ができるみたいな感覚があって、一気に読んでしまった。

    おそらくは、日本語で読める本としては、現時点で、もっともわかりやすく、かつ十分な深みをもったナラティヴ・セラピーの入門書ではないだろうか?(もっとも、他の本をいろいろ読んで、前提知識があったので、そう感じた可能性はあるのだが。。。)

    ナラティヴ・セラピーは、テクニックのまえに、考え方というか、哲学というか、認識論というかが大切なのだが、そこを正面突破で取り扱おうとすると、たちまち難解になってしまう。

    一方、スキルやテクニックを中心に説明すると、なんだか浅い話しになって、表面的なところだけを自分の実践にとりいれて、玉砕、あるいは全く違うものになってしまう危険性がある。

    で、この本はどうなっているかというと、基本は、実際にやってみるという観点、つまりスキル的な面を中心に紹介しつつ、なぜ、そうするのかというところを、理論的な側面とセラピーの現場で起きていることから説明していて、これまで、「理論」として学んでいたことの具体的、実践的な意味がわかってくる感覚があった。

    そして、これらの説明の背景には、著者の実践の積み重ねがあるとともに、きびしい社会のなかで生きる人々への愛情というか、ケアがあって、また、社会正義(という言葉はなんだかしっくりこないが)という観点からの現実への憤りといったものを感じた。

    延べ4日間の講義のあとに、逐語があって、これがまた驚きの展開なのだが、今回は、カウンセラーがなぜその質問をしたのかが脚注で解説されていて、しかも、この本のどのページでの説明に対応しているかまで書いてあって、とても理解が進んだ。(著者の前著の「ナラティヴ・セラピーのダイアローグ」の解説は、他の人の解説に委ねられていた)

    そして、最後に参加者からの声が集めらていて、ここにもナラティヴ的な共同性の考えが貫かれている感じがした。とくに、これまでロジャーズ流の「傾聴」を心がけていた実践家がナラティヴ・セラピーと出会って衝撃をうけたという話しは、今となっては、その感想自体が衝撃で、ある意味、これは貴重な記録だと思う。なぜなら、今や、ナラティヴ・アプローチが、いろいろなもののベースとなって、ある意味常識、スタンダードになりつつある気がするので。。。。(自分のまわりだけか?)

    あとがきには、2013年にでた「ナラティヴ・セラピーの会話術」は、「日本にさよならを言うための本だった」という衝撃の告白(!)があって、驚いた。

    う〜ん、その時点から考えると、今、こうしてナラティヴ・セラピーが日本で広がりつつある現状は、まさにオルタナティヴ・ストーリーだな〜。

    book2以降の展開が楽しみ!

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著者プロフィール

ニュージーランド,ワイカト大学カウンセリング大学院修了。鹿児島県スクールカウンセラー,東日本大震災時の宮城県緊急派遣カウンセラーなどを経て,2013年からニュージーランドに在住。
ナラティヴ実践協働研究センター所属,ダイバーシティ・カウンセリング・ニュージーランド所属,NPACC NZ Limited ディレクター。臨床心理士,ニュージーランド・カウンセラー協会員。

「2020年 『ライフデザイン・カウンセリングの入門から実践へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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