奪われた記憶: 記憶と忘却への旅

  • 求龍堂
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763007056

作品紹介・あらすじ

『ローリング・ストーン』誌創刊時からの敏腕インタビュアージョナサン・コットは、危険性を知らされないまま、鬱病治療のため、脳にECT‐電気ショック療法‐を施された結果、15年間の記憶を永遠に失ってしまった。本書は、神経生物学者、老年学者、精神医学者、心理療法学者、宗教家と対話し、人間にとって「記憶」とは何かを追求した貴重な記録。

感想・レビュー・書評

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  • 記憶について、専門家の人たちとの対話ももちろんだけど、コットさんの個人的な友人との対話も聞いてみたかった。でも記憶を失う事を想像してみると、自分の存在みたいなものが、ぐらついて不安になってくるなぁ・・・。

  • 素晴らしかった。
    「グレン・グールドは語る」でのインタビュイーとしてのジョナサン・コット氏があまりにもあのグールドと互角にやりあっていたので、彼の方に興味を持って邦訳が出ているものを読み始めようとした一冊目。
    彼は長年抱えていた鬱病の治療として電気ショック療法を受け、過去15年の記憶を失ってしまった。
    この本は著者の強い探究心と、記憶の喪失にもかかわらず豊穣な知識量に支えられたインタビューを収めている。
    対象者は科学/非科学問わず、記憶・記憶することを探求し続けて来た人々との対話形式で綴られているが、やはり印象に残ったのは飛行機の中でウィルス性の病にかかり、記憶障害を抱えるようになった男性との対話。
    生きるとは、とりもなおさず記憶によって支えられている。著者は「治療」によって人生の一部を奪われてしまったが、今を生きる筆者の心境が苦しかった。

  • 思い出すことは 癒すことである らしいよ

  • 忘れるということと、忘れさせられることは違う
    人工的に、それも意図したわけではなく記憶が奪われる
    人伝に手繰り寄せ張り合わせてもそれは人の記憶であり自分の記憶ではありえない

    ノンフィクションであり、奪われた本人が綴った記録

  • -思い出されない夢なら、見ないほうがましだ-

    ジョナサン・コットは電気ショック療法により、大事な壮年期15年間の記憶を失った。そこで、記憶とは何か、科学・霊・宗教など、各界権威とのインタビューを通じて、解明しようと試みる。著者のインタビューは、知識に裏付けされ、創造的に相手に切り込んでいく。この本のタイトルをみたとき、「2/3の不在」を思い出したが、作者も「私が最も衝撃的だと思う記憶喪失の物語」といっている。あわせてお読みいただくのも一興。

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著者プロフィール

1942年ニューヨーク生まれのノンフィクション作家。『ローリング・ストーン』誌創刊以来の中心的な書き手で、ジョン・レノン、ボブ・ディラン、シュトックハウゼンのインタヴューを行なう。著書に『グレン・グールドは語る』など。

「2016年 『スーザン・ソンタグの『ローリング・ストーン』インタヴュー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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