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- Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763013057
作品紹介・あらすじ
ライオン、キリン、ワニ、バク、ユニコーン、サイ、ペガサス、アイベックス、グリズリー、パンダ、ホワイトタイガー、白クマ…『アニマルズ+』以降発表されたアニマルたちがそろい踏み!Animalたちは、アトリエで生まれ、展覧会場で独り立ちする。彫刻家三沢厚彦が考える展示とは…その答えはここにある。
感想・レビュー・書評
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いちど実物を見にいってすっかりとりこになった。
三沢厚彦氏は動物の木彫り彫刻をよく作る人。キリン、バク、ユキヒョウ、シカにゾウにワニにフクロウにトカゲに……たしかペガサスもいた。
どの動物も愛らしくて、と言いたいところだけど、正直愛らしいと言い切ることはできない。みんな目つきがおかしいのだ。何を感じているのかわからない。なんというかこう、ちょっと近寄りがたい気配もかもしだしている。そこが魅力。
お隣の次元にすっくと立っているような妙な存在感だ。
そうそう、本書にも掲載されているが、雑誌「文學界」の表紙に載ってる動物たち。あれ。
なんとどの作品も、寄木ではなく1本の丸太から掘り出されたものばかりだという。その制作のプロセスも紹介してあるのだが、下絵を描いてまずは大胆にチェーンソーでおおまかな形を切り出す。と思ったら、けっこう細かなところまでチェーンソーでやってしまうようだ。それから鑿で細部を成形し、色付け。
あまりやすりがけはしないのだろうか?どの動物も、鑿の跡が残った表面の質感がなんとも味わい深い。また見にいこ。
巻末には岡崎乾二郎の論考や、細野晴臣、中沢新一との対談も載っている。これも読み応えある。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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